テーマ:演技

追想「子宮に捧げる愛の詩」その五"本番"

"幽霊、たしかに僕は実体のない存在なのである。僕は憂愁という観念なのである。その僕にはこの自分の肉体がどんなに重かったであろう"椎名麟三 思いもかけぬ食事休憩、いや、予想どおりの出鼻くじき? 僕の人生はいつもこうで・・・と、ニヒルを気取るゆとりもないまま、僕は雑然たなびくスタジオ内を居場所なくして所在なさげで、ひとり…
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追想「子宮に捧げる愛の詩」その四"登場"

"私は知らない。私自身が、私自身だけの解答を探しつづけているにすぎないのだから"坂口安吾 "闇の中から、妖怪のように・・・が現れる" これである。僕の出番はまず、シナリオ上のこの一行から始まる。 "妖怪"・・・ときた。 時代遅れな言い廻しである。 妖怪。 しかし、このアナクロな形容こそが、僕がこの与えられた役…
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追想「子宮に捧げる愛の詩」その三"現場"

"自分は神にさえ、おびえていました。神の愛は信ぜられず、神の罰だけを信じているのでした。信仰。それは、ただ神の咎を受けるために、うなだれて審判の台に向かう事のような気がしているのでした。"  さて、当日である。 泣いても笑っても・・・泣きも笑いもせずに撮影当日を迎えたわけである。 それほどの感慨があったろうか? 憶え…
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追想「子宮に捧げる愛の詩」その二"シナリオ"

"一つの寂しき影は漂ふ。ああ汝 漂泊者!"・・・"ああ悪魔よりも孤独にして"・・・"かつて何物をも汝は愛せず また何物もまた汝は愛せざるべし"・・・"ああ汝 寂寥の人"・・・ 「女体拷問研究所」映画化の話を初めて具体的に聞かされたのは、去年の夏のことである。 企画書を見せられ、劇場も押さえたという話だったが、正直のと…
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独り、ごと・・・・

ただ何となく書いてみよう・・・どうせ誰も読んでいない。 男優の戯れ言・・・一応、読書録。 最近、読んだ本。 「怪優伝 三國連太郎・死ぬまで演じつづけること」(佐野眞一 講談社) 88歳・・・まだ30年以上ある。 生きているはずがない。 男優でいるはずがない。 新人の頃、大御所の舞台人から俳優に向いてないから…
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デビッド・キャラダインの言霊・・・「燃えよ!カンフー」詩録

"生まれついての役?いや、それは否定する。絶対にね。私は私自身だ。だろ?" 「燃えよ!カンフー」DVDボックスの特典映像から、主演の僧ケイン役デビッド・キャラダインの発言を拾ってみる。 享年72歳・・・。 「わしが復讐しなければ誰がする?」 僧「誰も」 「無力のちから」(2005年8月5日付)より。 "興味深…
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己を見た・・・後編。

またも見た。 「AVアイドルを舞台に上げてヤジとイジメで犯しまくる 3」(甲斐正明事務所) 僕は舞台に上がっていた。アイドルでも何でもないのに、彼女のステージを侵犯していた。 司会者から脱げと言われたAV女優がそれを拒絶する。 僕は、納得出来ないなら主張しろ、わめけ、と訴えている。悔しかったから全身で吠えろと、僕の方がわめい…
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己を見た・・・前編。

またも見た。 「AVアイドルを舞台に上げてヤジとイジメで犯しまくる 3」(甲斐正明事務所) 今度は自分だけを見た。己が映っている部分だけを苦々しく辿った。 こうなるともうAVじゃない。自分で自分をヤジるために、向かい合ってるようなものだ。 一対一と違って、他の人に続いて言葉責めする場合、頭の中は状況を追ってフル回転している。…
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あれから五か月~本当を生きる~

「舞台上では何が起こるか分らない。稽古で作った設計図をなぞるのは演技ではない。それは演技もどき、演技のふりをしているだけなのだ。瞬間を生きることが演技の生命なのだ。設計図をなぞらないことが生命だ」 山崎努氏の「俳優のノート」(メディアファクトリー)から、である。 「AVアイドルを舞台に上げてヤジとイジメで犯しまくる3」(甲斐正明…
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セリフ覚え陰話

セリフ覚えが悪い。最近とみに良くない。 年のせいだけではないだろう。人の書いたセリフが耳に入らないのだ。自分の言葉以外、誰の語りも感じ取ることが出来なくなっているのだ。 僕は僕自身しか演じられない。 それなのに僕ではない人間を、要求され、強制されるしか生きる術がない。 先日も、なかなかのセリフの量だった。僕一人だけが、ワンシ…
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あれから四か月~AVに貸す~

「要は役の人物の存在を信じることなのである。リアに自分が滑り込む。リアに身体を貸す。それはどちらでもよい」 山崎努氏の「俳優のノート」(メディアファクトリー)である。 「AVアイドルを舞台に上げてヤジとイジメで犯しまくる3 持田茜」(甲斐正明事務所)についてである。 タイトルが変わるかも、と小耳に挟んだ。結局、シリーズ第三弾、…
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あれから三月~在れば分る~

「こらえて欲しい。頼む、忘れてくれ、赦してくれ。わしは老いぼれで阿呆なのだ」(シェイクスピア「リア王」) あれから三月・・・。 山崎努氏の「俳優のノート」(メディアファクトリー)から、である。 発売は来来月だそうな。 「AVアイドルを舞台に上げてヤジとイジメで犯しまくる 完結編」(甲斐正明事務所)。 こらえてほしい。僕はま…
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あれからふた月・・目を合わせること

「相手と呼吸を合わせ、新しく生まれてくるものを期待すること。目。目は大事だ。目で交流すること。目を合わせること」 山崎努氏の「俳優のノート」(メディアファクトリー)である。 あれから、ふた月。 「AVアイドルを舞台に上げてヤジとイジメで犯しまくる 完結編」(甲斐正明事務所)の編集は着々と進行しているらしい。主演女優のナレーショ…
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この愛に生きて

やがて白い雪 すべてを溶かす  この愛のために ふるさとは 棄ててきた  ふるさとは 棄てて きた 「斬り抜ける」(74年)。テレビ時代劇である。 不義密通の汚名を着せられた男女が、父と義弟の追い討ちを逃れながら、江戸までの上訴の旅を続けるが、辿り着いた江戸に正義はなく、女は義弟に斬殺されてしまう。幕府と藩の悪業に復讐の鬼と…
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続・AVとは何か?

再び、AVとは何だ? とっくに世間様は仕事始めだというのに、僕はまだこの辺りでウロウロしている。 仕事が始まらない。だから考えるしかない。 AVとは、何か?僕は、何か? 去年、やはりこんな現場があった。 スタジオ入りしたらすぐ渡されたシナリオ。やたらとセリフが多い。普通の半分の版型、ほとんど文庫本並の小冊子にびっしり書き込…
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AVとは、何か?

AVとは、何か? 新春放談ではないが、たまには大上段な構えもいいだろう。 AVとは、何だ? 去年も色々聞いた。僕はその度に、黙っていた。 年末、こんな現場があった。 若手フリースタッフによるレイプ物。 いきなりパソコンでDVDを見せられた。超ヤバ、と説明されたモノ本強姦撮影? 始まって五分もしないうちにベテラン男優氏は…
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偽オーディションその四・・フェラチオ女優

「偽オーディションに集まった女優達をコワモテ監督達が身も心もブッ壊す!」(ばば★ざ★ばびぃ監督 ナチュラルハイ)の最終章である。 正直やっと来たかという感じだ。牝犬女優、ペコちゃん女優、コーマン女優。わかりやすく言えば、開き直り女優、ドM女優、おバカ女優・・・。まだいるのか?そんなに多様なタイプに分かれるほど、AV女優は奥もナカも深い…
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そして、今日。誰にも言うな

「リアを作る上で、自分にとって大切に思うことは、絶対に誰にも言うな、絶対に。演出家にも言うな、胸に秘めていれば客に伝わるものだぜ。我々は今迄そうやって作ってきたんだからな」(テレンス・ナップ) 山崎努氏の「俳優のノート」(メディアファクトリー)である。 AV男優は役など作らない。胸に秘めるものなんて何もない。 そうだろうか…
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偽オーディション、その三・・あー言えばコーマン女優

「偽オーディションに集まった女優達をコワモテ監督達が身も心もブッ壊す!」(監督ばば★ざ★ばびぃ ナチュラルハイ)の第三章である。 今回は妙に明るいノリでスタートする。歌なんか歌ったリする。女優がやけに楽しそう。屈託なくニコニコしている。 こんなんでいいのか。いいはずがないのだ。 明るく人なつっこい性格、と言えば聞こえはいいが、…
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偽オーディション、その二・・ペコちゃん女優

「偽オーディションに集まった女優達をコワモテ監督達が身も心もブッ壊す!」(監督ばば★ざ★ばびぃ ナチュラルハイ)の第二章である。何も知らない新人AV女優がエレベーターを降りてくる。どこか地味な雰囲気を漂わせたおとなしそうな女の子。見ている側の方がよほど緊張してくるこのゾクゾク感こそ、AVを通して日常の虚飾を捨てたいという、誰の意識にも秘…
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偽オーディション、その一・・・牝犬女優

「偽オーディションに集まった女優達をコワモテ監督達が身も心もブッ壊す!」(監督ばば★ザ★ばびぃ ナチュラルハイ)をやっと見た。とっくに九月発売されていた作品だが、180分の長尺もあってか、今回やっと全編拝見出来た次第。 正直、たまげた。半年前の撮影とはいえ、ドキュメント物なら大体どの作品の雰囲気も覚えているし、現場のテンションを超える…
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過剰に捨てる

「リアは捨てて行く男である。リアの旅は、所有しているものを捨てて行く旅である。二年前にこの役を引き受け、戯曲を読んだ時、まず最初に突き刺さってきたのは、捨てる、ということだった。リアは財産を捨て、王冠を捨て、衣服を捨て、正気を捨て、血縁を捨て、世を捨て、丸裸になって行く。身軽になって行く。そして生命を捨てる」 山崎努氏の「俳優のノ…
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オノレを演じる

メールでシナリオ(僕の出番部分のみだが)を送ってもらった。四日撮りの大作らしい。監督とは初仕事だが、すでに顔見知りで、僕の出た作品も何本か見ておられるらしい。このブログにも目を通していただいてるとか。そのせいか、明らかに僕というキャストを想定して書かれている。こういうケースは過去にも多少あった。光栄でもあるが、同時に複雑なユーウツでもあ…
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演技者とは・・・・。

「UFO」(HMJM)における僕を「好演技、素の演技」と評してくれた人がいる。 もちろんうれしい。しかし同時に思ってしまう。あれは演技か? 「俳優のノート」(山崎努 メディアファクトリー)というブ厚い本を読んでいる。面白くて、読了したくなくて、毎日チビリチビリ、ページをめくっている。 「しかし観客が見たいのは、俳優ではない…
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