AV落人辻丸の言霊〜殉教録〜

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zoom RSS 第2回『AV問題を考える会』・・何が彼女をそうさせたか

<<   作成日時 : 2019/01/26 11:16   >>

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"神様が愛なんて、みんな嘘です!神様が愛なら、とうに許されているはずです!そんな神様なら無い方がましです!"




(本稿は、11/10『AV問題を考える会』第2回シンポジウム"男尊女卑とAV"についての極私的回想録です)

11月10日(土)15時開始、17時30分終了(途中休憩なし)
ゲスト5人(AV監督、区議会議員、性被害サバイバー&活動家、元AV女優、AV女優・・男1人、女4人)
入場者36名(スタッフ、取材含む・・男24名、女12名)

映画『何が彼女をそうさせたか』(1930年 鈴木重吉監督 高津慶子主演 サイレント)
薄幸の美少女が不幸と理不尽の運命を転落流転していく悲劇。
貧困、搾取、暴力、権力、欺瞞・・これら社会悪の徹底した犠牲に堕とされた無力の少女は、ラスト神に向って慟哭の反逆に狂ってみせる!
"人生は歩みなり
そは死に至るまでの
いとも
苦しき歩みなり"

何が彼女をそうさせたか。
振り返って、第2回のテーマは結局これだったかもしれない。
僕にとっての"彼女"。
前年の現場で初めて会った。
"事件"が発覚して僅か一ヶ月後。僕は不安だった。トラブルが起きて現場が混乱するのではないか。そんなに早いカムバックで本当に"彼女"は大丈夫なのか?
全て杞憂だった。見事なプロ意識と誠実さで彼女は撮影をこなした。肉体的に十分過酷な状況で、スタッフにさえ気遣いを見せる彼女に"違法"の影はまるで見つけられなかった。
だが、彼女は紛れもなく、その時点でも世間からは犯罪者・・・。
僕の呟きはそこから始まる。
何が彼女を走らせた。
何が彼女に汚名を着せた。
何が、彼女を、そう、させた?

●当日、ホワイトボードに記した言葉
『生産性  必要悪  自己責任』
"僕は男尊女卑だが、女性蔑視ではない"
"あなたに落ち度はなかったんですか?"
"敗れたら、悲惨な目に遭っても仕方がない"
"シングルマザーのAV女優はモテるはず"
"女性専用車両に協力する男性に感謝すべき"

会場全体への三つの質問
●今、この国この社会で、"男尊女卑"と言えるような空気がある、と感じていらっしゃいますか?
やはり、女性はかなりイエス。女優は二人ともNO。
●AV強要被害者はやはり"自己責任"と言われても仕方ないか?
女優はいずれもYES。
●私は決してAV女優を偏見の目で見ません、差別しません、といかなる場合でも言い切れる方、いますか?
(僕は恥ずかしながら自信ないので挙手出来ない)
ゲストはゼロ。会場も・・・。

ゲスト陣の挨拶
女性「スカウト詐欺の問題で、AV問題が絡んできて、出演強要被害者に自殺した人までいると様々な会で知り、問題意識を持つようになった。普段はなかなか一般女性がAVに触れる機会はないので、知らない世界であり、社会で必要とされているのは構わないと思うが、出演を希望していない女性までもが騙されレイプまがいなことをされ撮影流通されていると聞くと、それはとんでもない話だな、という感覚の問題意識から入った」
男性「強要問題が世に問われて3年くらい経つと思うが、その間私の感覚では、一歩も進めてないのかな、と感じる。非常に深くて難しい問題だが、強要という位置づけが私自身の中でも出来てないんで、一体何をもって強要とすべきかという点が非常に難しい定義だと思う。強要というムード、概念に流されないで、もっと具体的に、何々から、どういうものから、出演者を救済していくのか、作る側が具体的にどういうことを守って撮っていかなければならないかということを踏み込んでいかない限り、いじめ問題と同じで定義がなかなか難しいように、AV強要も私自身未だに毎回現場で、これは強要になるんじゃないか、と恐怖を抱きながら撮っているのも不健全かなという気がするし、やはり何々から自由になる、ともっと具体化していかない限り、永遠に強要問題は業界について回るのかなという気がしております」
女性「私自身は3年前に自ら応募してデビューしたので、強要ということはなかったし、周りの女優からも聞かなかったので、本当にそんなことがあるのかと疑いの目で見ていたが、10年くらい前にデビューし活躍していた女優さんからは『昔はそういうことがあったよ』とか聞いたりした。今、色々業界団体が対策に動いているようだが、本当にそれが強要問題に合って、効果を上げているのかは疑問に思っている。私にとってAV問題は男尊女卑だけではなく、いじめ、ブラック企業の問題に近いのかなと思っている」
女性「男尊女卑という言葉がよく分からなくて・・(笑)現場に対してそんなに深く考えたこともないし・・怪我しても痛くてもやってた、というのが私達の普通、と言うとおかしいけど・・ちょっと理解に苦しむことが多くて、私は・・強要されたというなら、知らない契約書が出て来て、違う会社から苦情が来たくらいしかなくて、後は・・AVの事情がよく分からない」
女性「被害者の話を一度聞くべき。ただそれだけだと非常にぼんやりしてしまい、被害に遭ったということだけを拾うことは、被害と言ったら被害だというのはすごく危険だし、やはり客観的な判断基準は必要になってくると思う。私自身はAV当事者ではないのでその空気感までは分からないが、AV業界の具体的に何が問題なのかという点が深く掘り下げられてないような気がする。一般の人はセックスの動画を撮ればAVと思ってるかもしれないが、AV業界側にとっては流通に乗ってないものは認識が違うだろうし、その辺りの区別もぼんやりしたまま、ただ強要問題としてだけ話が進んでしまって、噛み合ってないという印象がある」

何をもって強要か?
一体何が問題で、何を具体的に解決していくべきか。
結局誰も分かっていない。
だのに自己責任だけがひとり歩きしている。そしてどうしようもない差別と偏見が人を縛りつけている。
男尊女卑という分からない言葉。
深く考えたこともない己の仕事。
"彼女"は最初から苦笑いしていた。
AV女優は、男尊女卑を否定し、自己責任を肯定し、差別偏見を受け容れた。
何が、彼女たちを、そう、させたのか?

"神様が愛なんて!
みんな嘘です!
あんなにお詫びしたのに
その上 恥をかかそうなんて!"

★アンケート結果@
(回答21名 男14名 女7名)
年齢 20代6名 30代3名 40代5名 50代4名 60代1名
職業 会社員8名 AV監督2名 公務員1名 漫画家1名 セックスワーカー1名 文化財団職員1名 ライター1名 自営業1名 記者1名
大変満足9名 まあ満足7名 普通3名 やや不満2名 がっかり0名
次回も来たい15名 いいえ1名

僕はやはり高慢な司会者だった。具体的に、という意見を頭から封じ、それ以前の男社会の意識問題、つまりは男尊女卑というテーマへ強引にディスカッションの流れを押し込んでしまった。
そのために用意したホワイトボード。
僕にとっての、呪うべき言葉の数々・・・。

"生産性  必要悪  自己責任"
辻丸「"AVと女性差別"とかのサブタイトルでも良かったが、昨今の発言・・・『生産性』その他を見るにつけ、、AV業界側は今だ何が強要か分からないという声があるが、こういう冷酷な言葉に象徴される男尊女卑的思想が根底にあるから、実際の強要問題なども起こるのではないか。撮る側出演する側もそこらを理解していないのではないかと思い、このサブタイトルにした」
●「僕は男尊女卑だが、女性蔑視ではない」・・・元大手AVメーカー社長兼監督
辻丸「逆に言えば、女性蔑視ではないけど、我々は男尊女卑だと。業界の元旗頭が、こんなところからスタートしている。前回、女性ゲストの発言にあった"体制"、女性が自由に声を上げられない自主性を発揮出来ない、そういう男社会の体制がおかしい、を象徴している典型的な発言だと思うが」
女性「私が政治の世界に入った第一歩の根底にあるのは、この社会は女性が非常に生きにくい、と感じたから。性別役割分業意識、というものが、物凄く根深い根強い。家事育児は女性に負担が今もかかってるし、男はこれだけ協力してるだろう、なんて意識があるんですけど、日本社会で性別差別があると感じてます。ピンク映画の浜野佐知監督曰く"男ジャパン"なんだと。だからどうしても男向けに作っていくと、女性の人権を踏みにじるようなものになっていくのでは、と」
●「あなたに落ち度はなかったんですか?」・・・元カリスマAV男優
"強要被害者に言ってやりたい。
日本は法治国家なんだから法に訴えたらいいんだよ。
嫌なら辞めちゃえばいいんだ。自殺するくらいなら辞めちゃえばいいんだ。
あなたに落ち度はなかったんですか?"
辻丸「とんでもないセカンドレイプ発言だと思うが、炎上どころか、さすが!なるほど!、とネット上では支持されている」
女性「自己責任ということで考えてほしいのは、やる奴も悪い、でもあなたも悪いんじゃない?と言われる場合が多いが、やる側を変えようとする意識が基本的にない場合が多い、その方が難しくて変えにくいから、被害に遭った人が変わればいい、という。それだと結局元の問題は変わらないまま、仕方ないからと、その構造では絶対に変わっていかない。それが起きる状況がおかしいよね、ということを必ず通していかないと。被害者批判する人はしっかりと頑張って自分の意識を持ってきたのだろうが、我慢してきた人であっても、本来ならその人達だって我慢しなくていいはずなのに、と思う」
辻丸「あるセクハラ被害告発者が、『私も甘かったと思うが、だからといって、騙していいわけじゃないですよね?』と。これこそ至言」
女性「じゃあやらなきゃいいのに(笑)。何をそんなに騒いでるのかも分からないし、私もおかしいなと思ったことはあったんですよ。被害に遭ってないとは言い切れないけど、あなたに落ち度はなかったんですか?と言われたら、ありましたとしか言えないし、8年も被害者でやってたとかありえないし、私は他の女優さんとかの言ってることがまったく分からないんですよ、チンプンカンプン。自分は自分。断る勇気」
●「敗れたら悲惨な目に遭うのは仕方ない」・・・女性ライター兼業界団体広報
"AV女優が自分の人生を変えたくて、一種の賭けのような夢を持って業界に飛び込んだ以上、賭けに敗れたら悲惨な目に遭うのは仕方ないですよ。敗れたんだから"
辻丸「怖いのは女性の方からもこういう声があること。生産性発言と同じに聞こえる。しかも業界健全化のための団体の女性広報が言っている事実」
女性「ある意味、これが今の真実、先に言ってくれてありがたいこと。夢を持たせるより現実はそう。実際それをどう変えていくかという事は別の問題。そこをAV業界がどこまで変えていけるかというと、それはAV業界の中だけの問題ではない。就職差別とか聞くし、そういう社会全体の問題が変わってくれないと、AV業界の人にこれを変えろと言われても困ってしまう。だからこういう発言が出るのも仕方がないと思う」
●「シングルマザーのAV女優はモテるはず」・・・業界団体理事(大学教授)
"シングルマザーのAV女優はモテるはず。そして結婚相手にも苦労しないはず。それなのに彼女達は普通の結婚生活を拒否してAV女優を続けている"
辻丸「つまり女は顔だ、と。女優やれるほどの美人なら結婚にも困らないでしょ?と。実に男目線の乱暴な発言。こういう人が人権倫理機構?女優の自己決定権を最大限に尊重?」
●「女性専用車両に協力する男性に感謝すべき」・・・業界団体理事(弁護士)
"女性専用車両に違和感を覚える男性が一定数いるのはやむを得ない、女性専用車両に抗議の意味で男性が乗り込むのは合法、だから男性の不快感と被差別感を解消するために、男性の協力への感謝のアナウンスをホームで流せ、男性だけその時間の運賃を安くしろ。
痴漢防止のために男性に出来ることは自分が痴漢しないことだけ。
誰も痴漢をする男性を止める方法はない"
男性「非常にこれは根深い話で、AVからという狭い問題だけでなく、体制の問題、歴史的に見れば儒教の問題、男女七歳にして席を同じゅうせずとかの道徳、そこまで遡って、さらにこれから"日本復活"という意志がありありと見えるこの国の現状の中で・・・私は今、差別には反対だが、私は差別してませんと言い切っちゃうことも物凄く問題がある。それよりも自分の意識しないところでもって、自分は現場であれ日常であれ女性差別していると日々自覚しながら生きていく以外に生きる術がないです。だから私は女性差別してませんと断言するのはある意味、ナンセンスだと思う」
女性「駅で女性専用車両に抗議する男性のことを呟いたら、お前は逆差別だと凄く叩かれたことがあるが、男性の同僚に聞くと女性専用車両はありがたいよと。やはりどっかこの国には、男性優位の思想が根底にあって色んなところで影響していると感じています」
女性「この発言だけだと女性の立場人権を分かってる人達とは思えないので残念だが、倫理機構によって業界が変わっている面もあるので、今はこの方々に期待するしかないのかなと」
女性「申し訳ないけど全然チンプンカンプンなんですけど(笑)そんなに強要されることもないですし、頑張りたい人は頑張ればいいし、そこまで行けない人は諦めてもらうしかないし、私は多分男性目線かもしれないですね、意見的に」

僕は一気にまくしたてた。
もうハナから、言いたいことだけを有無も言わさず会場にぶちまけてみせた。
男尊女卑・・・落ち度・・・仕方ない・・・はず・・・感謝すべき。
だが、"彼女"は答えた。
私に落ち度がありました、と。
それも8年。そんなに長い間、人は過ちを犯し続けるものか?
仕方ない?業界だけの問題ではない?社会にも責任?
被害者には、あなたが辞めろ、あなたが訴えろ、あなたに落ち度が・・・。
だのに加害の話になると、社会が、世間が、加害者だけの責任ではない!
女は顔だと言い切り、男の不快感と被差別感ばかりをどうにかしろと放言する人権倫理のセンセイ。
だが、こんな男達に彼女達は期待するしかない。従うしかない。それも全て、仕方ないこと?
頑張るにせよ、諦めるにせよ、それが強いられたものである限り、それを強いた側が仕方ないで片づけ、強いた方が蔑んでみせる、それこそが男尊女卑目線ではないのか、それこそが、それこそが・・彼女を、そう、させたのではないのか?

"神様が愛なら とうに許されているはずです!
そんな神様なんて 無い方がましです!"

★アンケート結果A
発言印象度トップは、麻生希さん!
女性回答者、ほぼ全員が記名。
「麻生さんの正直な御意見と、想像を絶する体験を伺えました」
「麻生さんの話が聞きたくて参加した」
「『負け組AV女優』の声が一番聞きたいかも」

辻丸「強要問題はずっと他人事だった業界が、AV女優のHIV感染騒動が起こるやいなや、全体会議を開けとか、急に慌てた男優がいた。被害者に対しては『強要とかほざいてる、人生は厳しいんだ、やるしかない!』とか言ってたのに。自分達が被害者になるや、この有様。それに対して倫理機構は一方的にまるで原発みたいな終息宣言、説明会も開かず、団体広報は騒ぐなと一喝、まさに大本営発表・・・これで内部改革?こういう意識の人達が?改革意識に疑問を感じる」
女性「AV業界の構造そのものが分からない人がほとんど、だから何を議論しているか分からない、というのが正直なところの感想。現場の方も何が問題にされているのか分かっていない。どういうところが問題なのか?」
辻丸「業界側が情報を出さない、機構とかを盾にして、背広組がまったく表に出てこない、だから業界に情報を出させるべく、こうしてある種、突き上げている」
女性「質問にあたっての具体的な項目は?」
辻丸「項目自体を業界が受け付けていない。アンケートもとらない、ヒアリングも現場視察もしない。『現場視察?そんなことしてもどうせクリーンな風にしか見せないでしょう?』はっきりこう言われた。大前提がなされてない。だから言ってしまえば、機構をまず解散させるべき、あの人達には任せられない」
男性「うちは機構に入ってない。とことん表現というものを大事にしたいので。ただ入ってないから頼りにしてないということではなくて。適正って空気じゃないですか。ただその空気に私がいくら話しかけてもまったく反応しない。論議してくれない。適正に入らないと違法だというような空気にオプリズムのような怖さを感じる。だからAVだけでなく表現という土壌は僕一人になっても確保していくんだ、という思い。僕はあまり機構に敵対する気はない。一人一人が自分は差別者であるということを自覚して生きる以外に解決の道はない。AV女優を差別していない、からでは何も進歩しない。自覚していかないと」

成り行き上?
いや、僕は言うべくして言ってしまった。
完全否定。
嘘です!無い方がましです!
僕にも愛なんて分からない。
愛の何が問題か?神の何を議論すべきか?一体どんなことを質問したらいいというのか?神に、愛に。
どうせクリーンな風にしか見せない・・・。
いくら詫びたところで、許してくれるはずもない。
恥をかかそうとするだけ。
僕がこの会でそうである様に。
"彼女"もまた、世間は許さず、恥をかかせようとしている。
倫理の名において。差別しないという綺麗事の人権機構を旗印に。
そんな人達に、彼女のことは、任せられない。

★アンケート結果B
「初めて知る事実や、改めて考えさせられることが多かった」
「現場の話が聞けた」
「性被害やAV女優の具体的な話、率直な感想を聞くことが出来た」
「難しい問題だが、正面から向き合う場所を設けていただき、ありがとうございました」
「わかりやすかった」

女性「具体的に何を変えるべきか。可視化して全体で問題が共有されて改善されるべき」
女性「強要とされる業者とは?AV業界とは違う?現場で女優が聞いてないことをされるのは労働問題であり改善されるべきだが、現場の実感は?」
女性「私の場合、急に3Pになったり監督が入ってきたりしたことはあったが、私にとっては特に問題はなかった。確認もとってくれたし。ただその場で言えなかったら強要だろ、と言われたらどうなんだろうと思ってしまいますね。どっちの責任かと考えると難しい。でもそうならないよう今、細かい内容まで契約書できちんとしようとなっている」
辻丸「「面接を一対一にしても、じゃあその場所はどこですか?所詮は事務所やメーカー内の一室でしょう?外は業界側だらけ。全然対等ではない。面接風景の録画が一部では録音になったとかの噂もあるし。ある女優のツィッター・・子宮が痛くなったのに翌日も本番させれた、擬似でいいと聞いてたのに、いざとなると男優のせいにしょうね、と誤魔化され・・・。『契約書にサインしたら男優にレイプされる業界なの?』と。だが翌日それらは全て削除され・・・こういう構造がある限り、どんなに契約書を細かくしようが、業界の意識がこのままでは・・・。まったく御指摘の通りなんですけど、性犯罪においてもスマホ撮影されたレイプ事件で、その映像が『拒否してるように見えない』と、逆に不起訴の証拠にされたりとか、伊藤詩織さんがマネキンで再現させられたとか、そういう体制のままでは何も変わらない、というのが前回のラストの女性ゲストの発言だったわけで・・・」
女性「成功者とそうでなかった女優との間のギャップがあるのでは?」
女性「問題視されたようなことはされました、全て。でも自分も悪いと思ってるし、和解もしてるし、メーカーとプロダクションの話だったら絶対プロダクションに問題があると思う。キャンセル料払えとか、幾らかかると思ってんだと言われたこと全然あるし、殺人以外何でもされたような感じだから(笑)。ひどいことは確かに沢山されたんですけど、そこまで私はこんなに辛いんですというのはないから、そこら辺の感覚が違うのか・・・」
男性「ご本人が被害を受けた自覚がないから業界に問題がないとは言えない。AVに限らず被害を自覚しないままシステムの中に組み込まれて生きている人もいるかも。自覚がないイコール業界はクリーンだ、ではないという気はする。あくまでもそれを客観的に検証していく事も必要」
女性「プロ意識が強くある人はいいが、売れてない女優さんがメンタルの状態が良くなかったりとか、断ればいいっていうのは、力のある人の論理にもなってしまうので、やはり人間、嫌なことをいつも嫌って言えてるのか、力関係がありますよね、仕事が欲しいとなかなか強く言えない、力のある側がそれは意識する必要はある。ただ全てがそうだから強要だとは言えないし、細かく考えていく必要があると思う。そこでただその人に覚悟がなかったと切り捨ててしまうのは、少し乱暴になってしまうかなと思っています」
女性「覚悟がないとか言ってしまいましたが、そういう人をみんな切り棄ててしまえばいいと思ってるわけではなくて、そういうのを救える団体がやはり必要。削除請求とかと違ってその前の段階で、AVの事務所に入る段階でAV業界の現実をちゃんと説明できる団体があればいいと思うが、今はない。人権団体だとすぐ強要とされてしまうし、そうではない救いがあればいいと思う」
女性「団体があることも私は知らなくて、実際私、前の事務所に監禁されてたんですよ。給料貰えずにドックフードとか食べたりしてたから(笑)、生活が荒んで、マネージャーが給料盗ってたという状態だったんですよ。結局和解はしたものの未払い分は諦めた。ひどい時なんて家の外に来て『火つけるぞ、この野郎!』って怒鳴られたこともあって、現場に乗り込んできて嫌がらせされたり、親に電話されて金返せとかワケわからない言われたこともあるし、それで自殺したいなと考えたことも勿論ありますし、でも相談出来る人もいないし、洗脳されちゃってるわけですよ、女優は。ここしかない、例えば『俺はお前の家族だ』とか言う事務所もあるし、今思えばまだ私は前の事務所と和解出来たからよかったけど、勝手にソープと契約されて、行けって言われたこともあったし、AVがというより、事務所と女優さんの個人的な問題の方が大きいと思う。言った言わないとかあったりするから。私はひどいこといっぱいされたけど、今こうやって発言させて貰えて、私は女優やってて良かったなと思いますよ。だけどAV女優やってたことを恥ずかしいなと思うことも勿論あるし・・・ただ女優として皆に逢えたことはよかった。私にすれば、そんなに問題視することかなと」

問題はなかった。監督が勝手に入ってきたけど。
問題視することかな?殺人以外、何でもされたけど。
救ってくれる団体があればいい。現実には未だにない。
個人的な問題。だけどこうして皆に逢えたことは嬉しい。女優やってて良かった。
彼女のされたこと・・・彼女達にとっては問題のないこと。
だが、それこそが彼女達を、そう、させた、何か。
彼女を被害者だとは誰も言えないかもしれない。
でも考えなくてはならない。
彼女はなぜ、予定外の3Pを、監督を受け容れたのか?
なぜ、監禁されたのか?ドッグフードを食べたのか?未払い分のギャラを諦めたのか?自殺したいと思ったのか?救ってくれる団体があればいいな、と今思っているのか?
何が、"彼女"達を、そう(3P、監禁、ドッグフード、自殺・・・)させたのか?

"嘘です!
ここは嘘の集まりです!

嘘だ!"

★アンケート結果C
女性の意見
「AV人権倫理機構に属する方々の持つ差別思想などの問題に鋭く切り込んだ内容だった」
「数々のモヤモヤを改めて抱え直す時間だった。業界の組織的問題、社会全体の意識、その根底にある女性蔑視の思想について、これからも悩み続けていきたい」

会場から質問
女性「表現の自由と人権、このふたつのせめぎ合いについて聞かせてほしい」
男性「例えば女子高校生を撮ってAVに出す、これを表現の自由だと言う人はいない。今、第三者の目を通して、審査を受けてAVを出すことが業界では主流になってる。これはちゃんとしたシステムにのっとって撮っていくことによって強要はなくなるんじゃないか、と。ただAVというと性表現だけに皆さん意識が行っちゃうと思うんですけど、私が言ってる表現とはもっともっと幅広いもので、審査でもって自分の道徳観や表現手段を規制されたくない。表現って与えられたものではなくて、裁判等で戦って勝ち取るもの。なるべく多くの表現手段を自分のポケットの中にいれておいて、自分の倫理観によってそれを使用するかしないか、決めていくという、そこが製作者の楽しみでもあるので、あまり強要という問題と結びつけるのは、あまりにも狭いのかなと、例えば昔審査に出してた頃に"国家には生殺与奪の権利がある"という台詞を審査でカットさせられたことがある。こういう現実。もっともっと人間の根源についての表現というものに目を向けていただければ幸いです」
女性「女優が申し立てれば5年で過去作品を削除できるルールが出来たが、それってAVって作品として扱われていないのかなって思う。悲しくなってしまうというか、もちろん消したい過去にしたいという人もいるとは思うんですけど、そうやって逆に簡単に消してしまえるから出てしまおうという風では、作品として残るという覚悟を持って出て欲しいと思うし」
辻丸「ただやはり体制が整わなくて表現の自由をと言われてもどうか、また業界が体制的に動いてきたきっかけは常に自分達の逮捕リスク回避のため、決して人権意識に目覚めたとかではない。例えばHIV感染だと、昔は検査なんてまったく無し、エイズが騒がれだして初めてゴム本番にしようと。表現についても、顔面シャワー、ぶっかけ、生中出し・・・男向けAVでゴム着けるカットなんて今も昔も皆無。女性向けAVだと必ずある。つまり世の男達の最高のファンタジーは、生でハメて好き勝手なところに出したい、という、そういう欲望を満たしてきたのがAV。そして強要問題が騒がれだすやあれはファンタジーだと盛んに言い出し、見る側が教科書にするのが悪いんだと。AVが変わってきた歴史を見ると、単に自分達の都合ばかり、本当に女優のため、表現の自由のためとかでやってるのかと。業界側は強要なんてほとんどが販売停止が目的であって、強要なんてごく一部だと。しかし僕から言わせれば強要された映像だから消してほしい、というのもあるんじゃないか。でも機構は強要が理由ではメーカーが拒否するからと言ってる。だからとりあえず削除してほしかったら別の理由にしなさいよと。こういうのは、立場をちょっと変えて自分が被害者になった時にどうかと。あるフリー女優は強要被害者を『バカじゃん』と嘲笑してたのが、自分が有名ライターから勝手にオフレコ話を書かれて被害に遭うや『バカにしないで下さい』。業界人は強要の記事もよく読まないし、つまり頭っから関心がないんですね、業界側は。成功してる人達は。何それ、強要って?まず業界側が強要問題を真摯に勉強しないといけないと思うんだけれども、AV村の常識、世間の非常識、だから女優も自覚しない。でもそれは家父長制における忍従を強いられるのに耐えるのが妻の美徳であるとかずっとされてきた日本の女性と同じ。その延長に男尊女卑があるんじゃないかと」
女性「つらいこともされたけど、実際問題人より高いお金貰ってるんで、AV女優は(笑)」
女性「昨今のスポーツ界の暴力問題、あれでも選手はコーチを悪く言わなかった、でも体操協会は本人がそれを許容していても暴力は暴力として許されないと処分した。恐らく勝ち組女優さんの場合にそれと共通したものを感じる。本来なら暴力、契約違反、違法とされることでも、それを自覚しないまま売れてるからいいや、とか頑張ることが大事なんだとか。だけどやはりそれはブラックはブラックとして許しちゃいけないし、AV業界は変えていかないといけないと思う」
女性「最低限、女優さんの権利ですよね。やはりそれを拾ってくれる団体があったりとか、たとえギャラが高くても暴力や契約違反があっていいなんて思う必要はないし、ただAVをじゃあ無くせばいいのか、という話になりがちですけど、それは極端だと私は思っていて、グレーなんだからとか思うことが外部からの差別を生んでいる。そういう業界だからそういうところへ入る人、というイメージになってしまっている。何かトラブルに遭った時に助けを求めにくい状態になってしまっているのではないか。職業として誇りを持ってやられてると思うので、そこはちゃんと労働者として認められる状態にならないと、偏見がどんどんひどくなるのじゃないかと思った」
辻丸「国に監督を任せるのも危険、でも業界は、実態を知ろうともしない外部の人や、商売しか頭にない業界人達。そして我々に任せなさい、倫理機構があるでしょ?これじゃ前進しない。原発と同じ。世間だって分かる人は分かる。AV業界の差別とは、被害者への差別、自発的女優への差別、とふたつあると思う。そしてその差別を産んでいるのは結局業界の男達でしょ?と。強要問題に真摯に目を向けないし、業界改善も自分達でやろうとしない、表に出ようともしない、おかげで被害者も女優もバッシングされる。数からいえば成功してない敗れた女優の方が圧倒的に多いが、彼女達には発言の場もない、そういう構造をまず見ないと、こうすればいいという意見も虚しい」

僕は何度でも蒸し返している。
表現の自由も、作品という主張も、国の介入も、権利と誇りも・・・だが、全ては男次第。業界の男次第。この国の男次第。
"彼女"にそうさせた?男共次第。
だから、みんな嘘です。
男社会は嘘です。ここは嘘の集まりです。
僕はどこまでも吠え続ける。
嘘だ!
嘘だ!

★アンケート結果D
女性の意見
「当事者性、専門性が薄い」
「それぞれ立場や意見の違いを尊重しながら進めていた」
「登壇者自身の内省が足りない」
「(業界内で)現場の人々の意見は主張しずらいのかなと思った」
「業界の末端に属する者として、AVの根深い問題を知っていきたい」

会場から
女性「世の中にはガチで嫌な思いをしてる子もいて、でもそういう子に痴漢にあったことない子がウソじゃないのと言うような、自分は平気だったからアンタも言いなよとか、傲慢さというかズルさというか、ガチでされた子にも想いを馳せてほしい。ここにいる皆さんはAVでの本番は法的に認められていると思ってここにいるんですか?倫理的にOKって思ってるの?一対一ならともかく実際はスタッフの中で撮る以上、公然わいせつだし、警察がその気になったらいつでも逮捕出来る、そういうことをゲストの人達はどういう観点でここまで話を進めてきたかを聞きたい」
会場へ質問
●AVに本番はあっていいと思う方は?
ゲスト全員、観客もかなりのOK。

辻丸「昔は6割が擬似で撮る側にも逡巡があったが、セルに以降にあたって薄消しのために本番当然になっただけ。表現の自由を求めてなんかじゃない。今も。それでも本番でいいという理由があるのか?誰か答えられますか?」
会場、シーン
辻丸「答えがないということは、単なる惰性、ですか?」
女性「もちろん公然わいせつにあたるということは自覚してやっているが、AVを特例として、さらにモザイク外した形に今後なりえるのでしょうか?そうなれば今はグレーな状態であるAVで印象悪くしてしまってるので、許されてやっていますということになれば、私達はもっと堂々とすることが出来るし、見る側も犯罪者見るみたいな目もなくなるんじゃないか。それは難しいんですかね」
辻丸「結局は、この国の建前社会、女人禁制と同じ。AV問題を追及していくと、これまでお目こぼししてきた国の責任ではないかと。結局このままズルズルといきそう。でも女優さんからすればいつ逮捕されるかと不安なのに、業界の男達も、この国の男達も結局曖昧にしてしまう。つまり男にとってAVなんて、女なんてどうだっていいんだよと」
女性「単純に男尊女卑と言っていいのかな?」
辻丸「この場合の男尊女卑とは、男的なるもの女的なるもの、つまり弱肉強食って意味です。特に昨今弱者に対してのひどい発言が多いし、世間もなんだかんだと認めている。そういう風潮が男尊女卑という。ところが悲しいかな、MeToo運動からAV問題はカヤの外。そこには世間の根底的な差別、AV女優なんてどうだっていいよ、という。そこらもどうにかしないと」
女性「AV差別に関してはAVに関してグレーな部分が多すぎるからじゃないか。グレーだけど犯罪行為を保っているというのでは、そういう場所にいるんだからと暴力行為も取り上げてもらえないとか、あとセックスワーカーもそうだし、性に対するタブー視がありますよね。女性が性に積極的になるより、男性向けの需要が主流だけど、女性向けAVとかどうなのか、現場的には」
女性「女性向けAV?出たことないけど、イケメンだからいいみたいなの気持ち悪いと。男女逆の見方が出来たことはいいかなと」

男の欲望、となると曖昧にする男達。
一方彼女の罪は曖昧にせず、容赦なく裁く。
誰もAVが本番である理由を答えられない。
僕ならこう言う。
男だから。
男が女にヤらせたいから。つまりヤりたいから。
強者が弱者を食いたいから。その証し。そしてその誤魔化しが見え見えのモザイク。
ただそれは女の強者もそう。イケメンならいい。つまり男女の差はない。
あるのは強いか弱いか。
食えるか、食われるか・・・。

★アンケート結果E
「ト沢さんが登壇するので参加した」
「被害者の方々が出てくれるのは有意義」
「リアルに理解が進んだ」
「AV女優の雇用問題についても議論してほしい」
「強要という言葉自体の難しさが分かった」
「論点が曖昧だった」
「ト沢さんの話をもっと聞きたい」

僕はここで有名売れっ子男優、正しい愛とセックスの伝道師として、もてはやされている三人をヤリ玉に挙げた。
同じ男だから。男優だから。
●「セックスの際中、女の子にNOと言わせない男はクズだ!」と宣言した男優は、現場で無名の企画女優に「握手してあげるから、オッパイ揉ませて」と言って、触る。
●性教育DVDに携わる性活相談男優は、「この男優から絡みの際中、突然顔を踏まれました」と書かれ、問いただしの声をブロックする。
●女性向けAVのトップエロメンは「潮吹きは痛々しくて、見ていて気の毒」と言うので、それはただの傍観者だと僕は断罪する。
だが、僕もそう。
他の男優もそう。
この会場の男でそうじゃないと言い切れる男が果たしているか?!
こういう体制こそ男尊女卑。こんな出発点のままでは困る。
だからポスターにも前日急遽書き加えた。
"勝ち組AV業界人達の発言の、教科書化に物申す"!
女性「まさにこの国全体に男女関係だけではなく、強い弱いの関係が染みわたっているというか、どんな人の人権も守られるような社会を作っていかなくてはならない。それの一番難しい先頭にあるのがAV業界なのかなと。AV業界が悪いとは言わないが、そういう体質は改められるべき」

ただの嫉妬だ。中傷だ。
その通り。でもそう思われても僕はいい。
僕以外の誰かが考えてくれれば。
これらの事実?を、この男達を、業界の男共を、この国のオス共を、厳しく知って見つめて考えてもらえれば。
みんながそうしたんだ。
"彼女"を。
無数の彼女達を。
何が?知ってるくせに。
そう?分かってるくせに。
させた?認めないくせに。
彼らは"正しい愛とセックスの伝道師"。
彼女は・・・誰だ?何だ?
男達にとっての何だと言うのだ?

"憎い家がすっかり灰になるんだわ
焼けろ・・・焼けろ・・・
みんな、燃えちまえ!"

★アンケート結果F
「八つ橋さんが登壇されるので来た」
「立場の違う方々の、色々な意見を聞けて良かった」
「結論はすぐに出るものではないが、議論することは重要」
「もっと長時間でもよい」
「AVが絶対に大好きで、今後どのようになっていくのか、関心があった。八つ橋さんのファンです」

女性「何か難しい・・(笑)。そんなに深く考えなくちゃいけないことだって分かって勉強にはなった。自分は浅はかにやってきたつもりはないけど」
女性「私の場合、最初フリーで半年、それからあるメーカーにお世話になって、その紹介であるプロダクションに面接に行ったら、その日に契約する気はなかったのに、何となくそういう話になって契約してしまった。そのメーカーさんは味方だと思ってたのに。それは強要と言えば言えてしまう。だからプロダクションの人がどんなにクリーンですと言ったって、この業界への後ろめたさ、私個人が弱いのかもしれないが、人間ってそういうものってところとか、何が問題か分かりませんが、やはり契約前のワンクッションの団体が欲しい、相談出来る団体、女優連盟みたいなものが出来て、業界団体と連携していければいいかなと」
女性「改めて法律の問題が関わってくるかなと。グレーでやっているゆえに差別されてるし。AVそのもの、今の法律でいいのかと議論すべき。AVは男目線ばかり。今義務教育の場でちゃんと性教育がなされていない。性行為を教えちゃいけないらしい。性感染症を教えるのにどうすればそうなるかを教えちゃいけない酷い状態。すると子供達は皆AVから学び、女性からしたら非常に歪んだ男性目線の性が蔓延してしまう。それは根本は男尊女卑。女は黙って男に従うべき、とにかく性のことは男だけが知ってればいいという」
男性「政府が介入するのは大反対。表現を守るには法律、人権を守っていくしかない。性とは国にとって敵ですから。必ず規制したいはずなんですね。私はAVの中でどれだけ頑張れるかなと。そのためには表現を守っていく、法令遵守して、出演者の人権をどこまで守りきれるのかが、やっぱり大事なポイントだと」
女性「具体的に女優さんの人権を守るために意識されてることはありますか?」
男性「まずは人間的な信頼関係をつくること。これ以外に多分ない」
女性「信頼関係はいつ崩れるか分からないが」
男性「全てにいい関係が築けるとは限らないが・・。女優が『今日の撮影、イメージ物としか聞いてないんです』とか、お話にならないケースがあるが、そういう場合はバラすしかない」

プロダクションはおろかメーカーも味方にならず、女優連盟?も掛け声倒れに終わり、政治も性教育を放棄し、AVは野放し。それでも、いつ崩れるか分からない信頼関係の中で人は皆、彼女達はみんな、この社会、この業界に生きている。深く考えることさえないまま、浅はかにやっているつもりはなくても・・・。
お話にならない。
でもAV撮影みたいに現実をバラすことも出来ない。
誰かが守っていくしかない。
だが、それは表現か?彼女か?自分か?
何を守るかで、関係は変わる。
"彼女"と僕達の関係も全然変わってしまう。
でも変わってはならない。本当は決して変えてはならない。

★アンケート結果G
「もう少し詳しい話を」
「業界側の人も参加してほしい」
「会場の意見も含めて討論してて良かった」
「質問タイムが短い」
「ここでしか聞けない本音がある」
「結論が遠い」
「己らは逮捕ギリギリのラインを歩いている自覚はあるのか?人として」
「辻丸、話長い!」

辻丸「こういう問題の解決に根本的に必要なのは実感と想像力、思いやりと言ってもいいが。結論なんて簡単に出るものじゃないし、出すのも危険。それよりその前段階で、自分自身の体験とかを振り返ってみて、過去はどうしても忘れようとしがちだし、いいように解釈しがちだけど、でもあれで良かったのかなと。また頭から知らないから、そんなことあるはずがない、では何の進展もないわけで、しかし勝ち組は所詮そこに想像力を向けていない。実感と、他者への想像力。ただいかんせんAV業界の情報って広がってませんから、ほとんどの方は知らない、知らないから分からない、一方業界人は自分達の常識の中でやってるから、そんなことあるわけないで片づけてしまう。そういう平行線がもう2年以上続いてるような印象」
女性「・・・自分が頭が悪すぎたのもあるんですけど(笑)。もう少しスタッフが女優のメンタルをケアしてあげてればこういうことにはならなかったかもとか。私は聖女系でデビューしたけど、素顔はまったくそんなことないし、ウソで固められた8年間でもあったけど、ウソついてることが日常的になった時期もあった。でも今、こういうことが言える場があって良かったと思うし・・まあこういうことって多分結論なんてないと思います」

僕の実感は、男優歴30年に渡る加害者意識。
"鬼畜男優"と呼ばれてきた意識。
そしてそう自覚して、彼女達の中に被害者がいるのだと思う想像力。
彼女達の涙への、怒りへの、慟哭への、想像。
結論なんて永遠に出したくない。彼女達のために。
彼女は分からないのだから。実感もなく、想像すら出来ない状況なのだから。
ウソで固められたのが彼女達のAV女優人生?
そう、だから彼女の言うとおり・・・結論なんてない。本当にない。
何が"彼女"をそうさせたか・・・永遠の問いかけでなくてはならない。

最後に
女性「まだまだ問題山済み。業界の人にもっとこの問題について本気で考えてほしい」
女性「現場の方々、実際の女優さんが大変率直に語っていただいたのが、私にとっては凄く良かった。性をタブー視するのではなく、もっとちゃんと語れることで、自分で色々選択出来るのがいいと思っているので、みんな自分の言葉で出せることがまず大事かなと思う」
女性「AV業界、強要なんてない、とか言わないできちんと目を向けてほしい。日本が、様々な個人が、誰もが人権を守られる社会になってほしい」
女性「自分の考えが浅はかなんだなということを想い知らされました(笑)。自分ももっと色々勉強していきたいなと思います」
女性「AVが犯罪を助長しているという人もいるが、抑止しているという部分もあると思うので、色んな表現が出来なくなるのは悲しいので、それが出来るようなAV業界にしていきたい」

色々、様々、山積み・・・人はみんなそう。彼女達もそう。
色々で、様々で、みんな人生山積み。
だから本気になってほしい。自分の言葉を持ってほしい。
今は罵りでもいいから。呟きでもいいから。こんな場でもいいから。
"彼女"がこの会への参加を感謝の言葉で締めくくってくれたこと。
それだけが僕の歓びだった。誇りになった。燃焼出来た。
灰になっても悲しみではない。
自棄ではない。
狂気ではない。

"ああ 赤い天使が舞っていくわ・・・
みんな天国へ
みんな天国へ!"

彼女も天国・・・・ってどこだろう?
みんな、これからどこへ行くのだろう?
舞っているか?天使でいるか?

最後に、最初の質問三つ再び。
●男尊女卑はあるか?
女性一人は挙手せず。
●被害者は自己責任か?
その女性が挙手。
●決してAV女優を差別偏見しませんと言い切れる方は?
ゲストにはぜロ。会場は・・・・。

"彼女"は男尊女卑を否定し、自己責任を認めた。
そして誰も彼女をまだ差別偏見から解放してあげられない。
彼女はこれから裁きを受けなくてはならない。
何が彼女をそうさせたか・・・?
彼女の答えはこの三つだ。
それを僕達は考えていこう。
どこまでも、1930年からでも、幻の無声映画になりかかっていたとしても、考え続けていこう。
それが"歩みなり"
"死に至るまでの いとも苦しき歩みなり"

★アンケート結果H
「会場側の意見が少ないのが残念」
「初めて知る事実や、改めて考えさせられることが多かった」
「AV業界の行く末に不安あり」
「労働問題や下請け法に詳しい人の話も聞いてみたい」
「勝ち組だと思う人を呼んでほしい」
「これからも続けてほしい」

"神様が愛なんて!
みんな嘘です!
あんなにお詫びしたのに
その上 恥をかかそうなんて!

神様が愛なら
とうに許されているはずです!
そんな神様なら
無い方がましです!

嘘です ここは嘘の集まりです!

嘘だ!

憎い家がすっかり灰になるんだわ
焼けろ・・・焼けろ
みんな燃えちまえ!

ああ・・・赤い天使が舞っていくわ・・・
みんな天国へ
みんな天国へ!"
1930年製作の無声映画『何が彼女をそうさせたか』より
(だが、このラストシーンの映像は現存していない)

★アンケート結果I
次回、呼んでほしいゲストは?(敬称略)
麻生希 ト沢彩子 プロダクション関係者 友田真希 労働問題に詳しい弁護士 市川まさみ 亀山啓司 風間ゆみ 青柳勝久 香西咲 しみけん 悪徳スカウトマン 神納花 斎藤仁一 しじみ 雑誌編集者 一徹



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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
はじめまして。
私は女優さんの鼻をつまんでいる作品が本当に好きで
辻丸さんがよく摘んでくれてるので本当にありがたく拝見させていただいております。
辻丸さんも私と同じく鼻つまみフェチなのでしょうか?
よろしければ鼻をつまんでいる作品覚えていらしたら教えていただきたいです!
まさ
2019/03/24 22:05

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第2回『AV問題を考える会』・・何が彼女をそうさせたか AV落人辻丸の言霊〜殉教録〜/BIGLOBEウェブリブログ
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