AV落人辻丸の言霊〜殉教録〜

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zoom RSS 追想「子宮に捧げる愛の詩」その九"イベント"

<<   作成日時 : 2013/09/13 18:55   >>

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"奴等は幸福な奴だ、一度も自己を顧みない、ああいう手合がその時、その時の主流のような顔をしては、世の中に害毒を流してゆくのだ"





"君は相も変わらず問題をスリ替える。ゴマ化しのうまい奴だ、この式場に起こった混乱の原因はまだ何一つ解決しちゃいないぞ。激しく対立する矛盾をそのままにしておいて統一戦線をつくってみたところでそんなものは忽ちの中に崩れ去るだけだ。真の統一と団結に到達する為に我々はもっと深くお互いの傷を見せ合わなければいけないんだ。統一と団結の美名にかくれて責任をとろうとしない君の態度は高尾を死に追いやった時と同じだ"

あの「イクって何?」のイベントで、僕はアナル調教を勧められ、頑なに拒否しました。
痛そう、怖い、恥ずかしい・・・それなりの返答で誤魔化しましたが、根源的な理由は他にあります。
極めて個人的な理由。
それは僕のイジメられっ子体験です。
高校卒業までのざっと十年間、僕はずっとイジメられっ子でした。
昨今騒がれているほどの肉体的金銭的な被害はありませんでしたが、精神的には何ら差はありません。
自殺も考えました。
イジメっ子を刺してやろうとも思いました。
学校に火をつけようかとも考えました。
そんな僕の忘れられないイジメの記憶のひとつ。
それは小学生の頃です。
教室でクラスメイト達から寄ってたかって押さえつけられズボンとパンツを下ろされました。
皆に見られました。笑われました。
その時の僕を見下ろしていた同級生達の顔、心底楽しそうだった顔、幸せで堪らないって顔・・・僕は死ぬまで忘れません。
こんな僕が、たとえあれから40年近く経ったからといって、寄ってたかって押さえつけられ、つまり拘束され、パンツまで脱がされ、笑いながら、楽しそうに、本当に楽しくて堪らないって顔で責められたとしたら・・・・。
僕はイクでしょうか?
AV男優でいられるでしょうか?
ギャラに見合った仕事が出来るでしょうか?
僕のトラウマ、今でもなお当時の同級生達への殺意を消せないでいる、こんな僕の精神全部と相対してみせる、と言い切れる人が果たしてこの業界にいるでしょうか?
そこまでの覚悟をもって、AV業界は、つまり我々は、イカせているのでしょうか?
決して僕だけが特例なはずがありません。
イジメ、DV、虐待、差別、偏見、ハンデ、格差・・・・あらゆる不運、理不尽。
少なからずのAV女優がそんなトラウマの末にイカされています。
そして笑われています。
売られています。
棄てられています。
イクとは・・・イカされるとは・・・イカせるとは・・・そんなにも重い、深い、厳しい、苦しい・・・・。
極論でしょうか?
まさに奇天烈な、勘違いでしょうか?
それこそ偽善の権化なのでしょうか?

"一体、俺は何をして来たんだろう、これから何をしようと云うんだろう・・・俺という人間はひょっとすると錯覚のカタマリかも知れんな"

錯覚・・・壮大なる?自己陶酔・・・多分そうでしょう。
僕には女性が分からないからです。
オンナも、AV女優も。
十代、二十代と風俗と仕事のみ、恋愛経験なし。
男優歴25年・・・未だ一人としてプライベートで付き合ってくれたAV女優はいません。
それなりに売れていた頃、五回以上共演して、多少とも仲良くなれた女優はたった二人。
一人は・・・三十歳で投身自殺した倉沢七海チャン。
もう一人は・・・林由美香。
イク?と聞かれて僕はまず彼女達のことを思い出しました。
ふたりはイケたのだろうか?
イッたのだろうか?
イカせてもらったのだろうか?
イクって何?
愛って、何?
彼女達は何て答えてくれるのだろうか?

"「・・・まさか・・・。奴等は幸福な奴だ・・・一度も自己を顧みない。ああいう手合がその時、その時の主流のような顔をしていては、世の中に害毒を流してゆくのだ」
「いづれ、やっつけてやる」
「やっつける?・・・・」
「そうとでも思わなければやり切れぬ」
「壁は厚いよ、俺はもう駄目のような気がする・・・絶望の虚妄なるは希望の虚妄なるにひとし・・・」"

あなたも絶望したはずです。
希望を捨て、自分なんて駄目だと思い込んでいたはずです。
イケないから。
イカせられないから。
相手さえいないから。
誰からも愛されないから。
僕も幸福な奴等から散々言われてきました。
理想が高いんでしょう?
積極的に自分から行かないからでしょう?
愛そうとしてないんだね。
心を開かないんだね。
でもいつかそのうちきっといい人が・・・きっと誰かが・・・多分・・・多分ね・・・もちろんワタシじゃないけど。
自らの至上の幸運を顧みない輩。
我こそは主流だと自信満々に誇示し、群がる"信者達"に君臨する商売上手。
でも忘れましょう。
絶望も希望も、戦いも、憎しみも・・・。
あなたはイケるのですから。
それが女なのですから。
そう信じる男も、まさにきっといるのですから。

"「はっきり云おうか、君はなんのかんのと云ってるが、結局は常に運動の周辺にしかいる事の出来ない、決して傷のする事のない運動の周辺にいて、然もしゃあしゃあと批判者面をしているゴロツキじゃないのか」
「黙れ!君達は一体何時になったらその居丈高なポーズを捨て切る事が出来るんだ。あの当時、君達が主体であった我々の運動の中に少しでも論理があったか!少しでも道理があったか!目的を見失った事がない!ふん、笑わせるな!俺は君達の信仰告白を聞く義務はないよ。目的を見失ない位は犬でも出来るんだ。我々が死をかけて立ち向かおうにも君達に通用する言葉が一体どこにあったんだ。君が如何に抗弁しようとも、あの当時我々は絶対に入る事の出来ない特殊地帯があって、君はその中にふんぞり返って高尾の崩壊を冷ややかに見つめ、フヤけた家庭の幸福に納まり返っていたんだ"

論理も道理もいりません。
イケると信じること。願うこと。祈ること。ささやくこと。
それがあなたの運動です。
生きているということです。
愛を切望する心。
幸福を憧憬する感性。
信じることを、受け入れる優しさ。
あなたはもうイッています。
あなたの心がイッています。
幸せに、労わりに、慈しみに・・・。
今は相手もいりません。
テクニックもマニュアルも無縁です。
あなたがいてくれるだけでいいんです。
あなたはイケる。
あなたが、イケる。
あなただけの至福。
あなただけに掴める、最果て。
生きていていいように、あなたがこれからも今までどおりに生きていっていいように、あなたはイッていいのです。
イキたいように。
それが、あなたなのです。

"家庭の幸福?笑わせないでよ!この人と私の生活が、どんなに味気ないインチキなものであったか(中略)学生達は戦い、傷ついていった。私の心も傷つき眠れなかった。流れ解散は間違いではなかったか?そう聞いた私に答えず、この人はただ私の身体を求めただけ。他人の人格を認めようともしないこの人、こんな人が前衛と称し、指導者と称していたのよ!"

世の中はインチキなことばかりです。
傷つけてくるものばかりです。
間違いが通り、非道を求められることがあまりに多すぎます。
あなたの人格も、誰からも認められたりしないでしょう。
前衛は貪るだけ。
指導者なんて、欺瞞と虚栄だけ。
あなたは自分とだけ向かい合って下さい。
いつもそこから、何度でも何度でも、いくら傷つけられても、またやり直してみて下さい。
それがイクということでもあるのです。
幸福が、その人それぞれに与えられた許された、その人だけの大切な、不変の、清浄なものであるのだから。
あなたのイキ方は誰にも決められません。
笑えません。
売られません。
あなたがあなたで生きることがイクということです。
そしてもし・・・誰かと巡り合えたら・・・いや、例え会えなくてもいいから・・・あなたはどこまでも、ひとりではないのだから・・・。

"甘い!全く甘い!十五日の犠牲者に対してとった、彼等のあのケチ臭い態度、あれが革命を志す者の態度でしょうか?彼等に反省の余地が少しでもあると思ってるんですか?"
引用全て、映画「日本の夜と霧」(60年 日 大島渚監督 津川雅彦主演)

あなたは、独りですか?
でも、あなたは生きています。
イッていいんです。
もし、ふたりになったら、ふたりで生きていくんです。
ふたりでイケるんです。
どんな形でも構わないのです。
キスでも、見詰め合うでも、想い合うでも、たとえ会えなくても・・・もちろんセックスでも・・・。
そこがすでに「イクっ!」であることだけ信じて下さい。
感じて下さい。
抱きしめて下さい。
あなたは犠牲者ではありません。
あなたは省みられる人。
あなたは志せる人なんです。
それは何よりも素晴らしいことなのです。
どうかイッてみて下さい。
あなたと一緒に。
あなた自身とふたりで。
もちろん誰かとも・・・目の前の誰か・・・遠く離れた誰か・・・でも、かけがえのない誰か・・・あなたは独りでは、ありませんから・・・。


追記・・・肝心のDVD発売記念トークは、わずか30分弱。
それでもかなりの人々が残ってくれた。
そしてDVDをその場で購入してくれた。
僕なんかにまでサインを求めて下さった人々。
女優達も語った。
ほとんど具体性も何もないような発言ではあったが、それは初日舞台挨拶と変わらない、ある種、朴訥としたものであったかもしれないが・・・彼女達の想いはきっと届いただろう。言葉にならないもどかしさに引きづられながらも、彼女達の熱唱?は限られた時間の中、ほのかに凄烈に発光しえただろう。
僕に出来たことは、臨時の司会者失格を覚悟で、終了時間を少々無視してあげたことだけ。
彼女達は、とにかくイケた。
女優はやはり、女はやはり、どんな時でも、どんな目に合おうと、イクことが出来るのだ。


映画「子宮に捧げる愛の詩 女体拷問研究所の真実」DVD発売記念イベント「イクって何?」。
振り返ってみて、僕はこの言葉を思い出している自分に・・・呆れている。

"全ての人間に責任がある。状況をつくったのは彼らであり、状況を変革すべきも彼らである
本来状況変革の主体となるべき可能性を持ちながら状況の中に埋没する者、一度は変革の主体として立ちながら挫折しただ他動的な変革をのみ待ちわびる者、或は終始自ら変革の主体であると信じながらその内部に状況の停滞を温存する者、そうした主体の側の腐敗と堕落と錯誤を徹底的に糾弾する"
映画「日本の夜と霧」製作意図、大島渚



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辻丸さん初めまして。いつも全力で撮影されていると思いますが、ムーディーズ×ベイビーのホワイトパンサーの作品のご感想などお聞かせ願えますか?生意気ですがすごく名演技だと感じました!
これからも頑張ってください!
大きめの犬
2013/10/01 20:48

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