独り、ごと・・・・

ただ何となく書いてみよう・・・どうせ誰も読んでいない。
男優の戯れ言・・・一応、読書録。



最近、読んだ本。
「怪優伝 三國連太郎・死ぬまで演じつづけること」(佐野眞一 講談社)

88歳・・・まだ30年以上ある。
生きているはずがない。
男優でいるはずがない。
新人の頃、大御所の舞台人から俳優に向いてないから辞めろ、と言われたそうだ。
男優に向いてないから辞めろ・・・言われたこともない。誰も言ってくれない。
今は自分でたまに言う。
男優に向いてないから・・・何を辞める?人生辞める?

「浅草フランス座の時間」(井上ひさし 文芸春秋)

AVの元祖かも。
そこには意地がある。
誰にも知られない誇りがある。
AVにもあるのだ。
少なくとも女優には・・・オンナであるから。

「わが人生の転落」(ハルク・ホーガン 双葉社)

もう試合の出来る肉体ではなくなったかもしれないと言う。
それでもホーガン、どこまでもホーガン。
レスラーはいい。
観客がすぐ目の前にいてくれる。見ていてくれる。
AVに観客はいない。
それは寂しい。

「黒澤明VSハリウッド」(田草川弘 文芸春秋)

親子二代のペテン師が出てくる。
人を騙したカネで生きることを何とも思わない、同じ人間。
またひとり、男優が業界を追われようとしている。
妻子ある身。
夫が父が、男優であることは知らない。
恐ろしくなる。
人間が怖くなる。
けれど僕だって、男優であることを誰が知る?誰に分かる?

「土方巽とともに」(元藤樺子 筑摩書房)

ゲージュツなら全てが許されるのか。
被害者側を揶揄し、大袈裟と嘲り、馬鹿騒ぎを鼓舞し・・・。
AVにもいる。
無名時代はギャラの未払いを罵倒しまくっていたくせに、権力の座に着くや、エキストラ男優へのタクシー代の代わりは缶コーヒーひとつ。
お嬢様は偉い。聖母にも魔女にもなれる、許される。
顧みられることもないのは、踊れない凡人だけ。
僕もそうだ。
だから許せないんだ。
ゲージュツなんて、いらない。
弱いものイジメの先に、表現なんてない、神なんかいない。

「黒部の太陽 ミフネと裕次郎」(熊井啓 新潮社)

監督に無断で一時間以上のカット。
スターは強い。
スターは悲しい。

「胸の中にて鳴る音あり」(上原隆 文春文庫)

"このままの生活が一生続いたらどうだろう?
「イヤですよ!」
「そんなの絶対イヤです」"
32歳の独身女性は叫ぶ。
僕の生活は・・・このまま・・そのまま・・そんな気がする。

"「ゲームしてるとイヤなこと考えないですむ」
イヤなことって何ですか?
「すべて」"
すべて・・・これ以上、何が言えるか?
四、五十代に見える29歳のネットカフェ難民。
僕の、すべて・・・年齢不詳?身元不明?

「根津甚八」(根津仁香 講談社)

僕は病んでいない。
だから訴える術もない。
元気そうで・・・忙しいそうで・・・人気だそうで・・・モテそうで。
誰も分かろうともしない。
おかしくなりそうなのに・・・いつ死のうか、いつ死のうかと・・・息してるだけなのに・・・。

スターの明暗。
カリスマの末路。
天才の苦悩。
芸術家の高慢。
虚飾の実態。
そして、無名人の哀しみ・・・。

また近くで工事が始まった。
どこへ行っても工事だらけ。日本は壊れる。壊されている。
僕も・・・とっくに。

やっと見たのに、それなりに期待していたのにハズされた映画。
「エイリアン」
「彗星まち」
「ターミネーター」
「ねじ式」
「硫黄島からの手紙」
「若草の萌えるころ」
「本日休診」
「ディア・ハンター」
「すべては「裸になる」から始まって」
なぜだろう?

まだ求めているのか?
救いを、希望を、感動を・・・涙も・・・。

そして今めくっている本。
「ロバート・デ・ニーロ」(ジョン・パーカー メディアックス)
「人生に生きる価値はない」(中島義道 新潮社)

"演技というものは「自分自身が行うには決して耐えられない」事をすることだ"
ロバート・デ・ニーロ

本番、発射・・・仕事では出来なくなった。耐えられなくなった。
つまりぼくは"演技"できなくなった。
セックスならまだ出来る。
射精したいとも思う。
いつも願う。
だから僕は俳優ではない。
何者でもない。
嬲るだけ。
責めるだけ。
AV女優の眼前に、うずくまっているだけ。

"しかも、(自分のずるさも不甲斐なさも計算間違いも含めて)このすべては起こるべくして起こったのだから、それをすべて肯定し、「意志」しなければならない。そして、残り少ないこれからの人生はもっと真剣に没落しなければならない"
中島義道

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 胸の中にて鳴る音あり (文春文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのコメント

美音
2012年10月16日 17:09
私は読んでいます。
辻丸さんがお撮りになったら、お書きになったら
どんなAVをどんな本をと考えます。

何物でもない人っているのかな。
私はとことん何物でもないな。

中島義道さんの本を読むと、良いとされてきて
目指してきたことをひっくり返されたような気持になります。





2012年10月17日 12:50
ありがとう。
何者でもないことを支えに生きてくれることを僕は願います。
誰かがいてくれること・・・何者でもないから、その人の命を感じられること・・・今、だから。
うたたね
2012年10月23日 05:30
五年ぶりぐらいに足を運びました。
生きていらしてホッとしました。
震災のあの日、色んな人のことが頭に浮かびました。

当時は自分の話ばかりをして申し訳ありませんでした。
何年たっても思い出されてしまい後悔しています。
今は語る気力もありませんが、半分過ぎた人生が向かう方向を
そのまま受け入れようと思っています。

朝晩は特に冷え込みます。
どうかお風邪を召されませんように。
2012年10月23日 12:13
ありがとうございます。
僕は五年以上、自分の話ばかり書いています。
受け入れることは、後悔の連続です。
だから・・・貴いと思います。
フランクリンプランナーに挑戦中
2012年11月13日 00:39
読んでいる人は、必ずいると思いますよ★でも、このようにご自身のために、記事をかいて記録に残す。ということは、本当に大事だなーと感じます。私も本を読んだり、名言を読むのが好きなのですが、素晴らしい言葉の数々ですね♪私も、パワーを貰えました。
2012年11月13日 12:08
ありがとう。
パワーではありませんが・・・。

この記事へのトラックバック