AV落人辻丸の言霊〜殉教録〜

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zoom RSS 寒がりで、弱虫で・・・。

<<   作成日時 : 2006/02/04 19:11   >>

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メールが来る。返事を書く。真剣に返事を送る。
これが僕だろうか。僕にそんな資格があるのだろうか。
寒がりのくせに・・弱虫のくせに・・・ウソツキの、くせに・・・・。

雨だった。冷たい、嫌な雨降りだった。
こういう日に限って仕事だった。駅まで遠かった。ホームは寒かった。風がとてつもなくきびしかった。
これだけで生きているのが嫌になった。見下ろすホームに誘い込まれそうだった。
傲慢な客がいた。マナーもヘチマもなかった。
やっと駅に着いた。改札で何やら怒鳴り声がしていた。
うんざりだった。どこまで嫌なことが尾いてくるのかと、恨めしくなった。
若い男が駅員を罵っていた。出口か何かをきちんと教えなかった、としつこくしつこく文句をぶつけていた。
あんな元気があるなら、いくらでも世のため人のために立派なことが出来るだろうに。
自分のためにしか怒らない。自分のための正義しか主張しない。そして他人の不快など一切解さない。自分が不満なうちは世界がどうなろうが、構いはしない。
またあんな奴に出会ってしまった。見たくない、聞きたくない、触れたくない、そんな奴に限って、また今日も巡り会ってしまった。
こんな駅で待ち合わせだ。
反吐をもよおしそうな、罵詈雑言に見舞われながら、ADに電話だ。
留守録テープ。
またしても、こうだ。だからちょっとわかりにくくても、番地を教えてくれ、と言ったのに・・・。
「迎えに行きますから」
いつになったら?
こんな凍える寒さの中、あんなこっちまでキレさせてくれそうな怒声と悪口喧嘩の中・・・。
もう一度かけた。やはり留守電。多分、本番中。
いつまでも待ってろってことか?お前なんか、そんなとこで充分ってことか?
酷寒と汚辱に啼いてるのが、せいぜいって言いたいのか。
お前なんか・・・。
そう、お前なんか・・・。
僕には何も言う資格もない。

僕にはメールが来る。たまに、だが、送ってくれる。
僕は返事を書く。いつも、ではないが、極力書くようにしている。
人間の死や生について問われる。生きる価値を、生きる理由を、死んではいけないのか?と問われる。
僕は書いている。僕が思った言葉を、感じた意見を、信じる答えを、書き伝えている。
僕のブログは、そのためにある。
僕がまだ生きているのも、そのためにある。
けれど、僕は考える。
僕に資格があるのか。
人の生き死にについて、答える資格があるのか。
僕の言葉に、それこそ価値や理由や、意味なんてものがあるのか?
死んではいけないのか・・・・。

僕は黙りたい。
本当は黙ってしまいたい。
しゃべらなければ、負けだよ。
誰かが、こう言った。
負け、で結構。
ズバリ、言う・・・勝手に言え、勝手に言われろ。
僕はたかが寒がりだ。
どうしょうもない弱虫だ。
そして、どこまで行っても、卑怯者だ。
こんなことを書いて。
返事とは、どんどんズレてしまうことばかり、書いて・・・。
僕は待つことにも疲れた。待たされることにも、敗北した。
僕に資格があるのか?
生きている資格が、本当にあるのか?

スタジオも寒かった。
よりにもよってエアコンが故障していた。ちっとも温風にならなかった。
動き回っているスタッフは平気そうだった。脱ぐわけではない、当然のプロは、誰も愚痴ったりしなかった。
女優は咳をしていた。OLスーツをほとんど着たままの絡みだった。
僕だけ全裸だった。最初から最後まで素っ裸だった。
ディープキスが何度もあった。顔突き合わせて、風邪の女の子と会話して、肌を合わせてエッチした。
僕は何をしに来たのだろう。
ギャラはもらった。何も言うべきではないはずだ。
それでもこうして愚痴ってしまう。
こんな僕に、だから資格なんてあるのか。
人の死を止める、苦し過ぎる生を認めさせる、そんな資格があるのか?
僕は本当は謝りたい。
あなたに返事していることを、心から、懺悔したい。

でも、あなた宛てと記した瞬間、PCの向こう側に、あなたを意識した瞬間、会ったこともないあなたを見た瞬間、僕は書いてしまう。
あなたへの答えを、一気に書き上げて、送ってしまう。
自分のことは棚に上げて。
自分の卑小さも、醜さも、無責任さも、どこかに放り棄てて。
それは、あなたのためか。
それとも自分のためか。
両方のような気がする。
あなたのために、嘘でも書く。
自分のために、デタラメでも、書く。
生きていることは、すでに嘘だから。
生き続けることは、デタラメの連続だから。
だけど、だけど・・・嘘で塗り固めたことも、一つの真実だから。
嘘でこしらえるしかない真実もあるのだから。
嘘を通してしか伝えられない真実だって、あるのだから。
嘘と冷笑されてもいいから、届いてほしい想いもいっぱい、あるのだから。

それはただ、生きること。
何がどうなろうと、生きていること。
僕がまだ生きているのだから、あなたには先に逝ってもらいたくないこと。
勝手な想いです。エゴだけの優しさです。
でも、あなたが生きることは、生きていてくれることは、僕の返事で少しでも生きようと、思ってくれたのだとしたら、僕は嬉しいから。あなたに感謝するから。あなたのお陰で生きられるから。あなたの命が僕の役に立っているから。僕の命を支えているから。
あなたが生きているから、僕も生きているのだから。

あなたを必要としている人間がここにいる。
あなたは僕にとって、どんなに辛くても、生きていてほしいと願える、祈れる、人間であり得る。
そして僕も誰かの、そんな存在であり得る。
僕のメールが、ブログが、誰かの、どこかの誰かの、命に繋がっている。
僕はそういうメッセージを時々もらう。
滅多に来ないけど、来なくなることは、今もなくて、たとえ忘れた頃だろうと、必ず、届いてくれる。

あなたの生が、あなたの命が、僕の向こう側にいる人達を救っている。
あなたと同じような、苦痛と孤独と無力と絶望にうちひしがれている人達に、ささやかな、でもかけがえのない、メッセージを伝えている。
生きている限り、あなたにはその資格がある。
僕もだから、あなたのような人が死なずに生きていてくれさえすれば、その資格を分けてもらえる。
あなたと一緒に、寒がりの弱虫のまま、それでも生きて行くことを、運命に、愛する人達に、許されていける。

生きていて、いいのだ。
誰にもすまないことなど、ないのだ。
そのために、何かをする必要もないのだ。
そのままの、ダメな、弱々しい、死にたがっている、今のところは、痛みと苦悩しかない、あなたのまんまで、生きていて、いいのだ。
僕も、まだ生きる。
あなたよりもっとダメで、弱くて、死にたい死にたいとボヤいてばかりで、今はただ孤絶と無能と自閉しかない毎日だけど、僕も自分のまんまで、これからも生きて行く。
きっと・・・。

寒いですね。
本当に、いつまでも冷たいですね。
つらいでしょう?
つらくてたまらないでしょう?
僕は、ここにいます。
あなたのつらさを、万分の一かでも感じ取っている、ちっぽけな味方が、いつもここにいます。
また来て下さい。
きっと・・・・。


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