AV落人辻丸の言霊〜殉教録〜

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zoom RSS AV女優は偉い。

<<   作成日時 : 2011/03/06 13:41   >>

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人間なんて偉くない。男なんて偉くない。女だって偉くない。でもAV女優は、偉い。僕はそう信じる。人間だから信じる。



「この瞬間にアンタが失敗したら、誰もアンタを人間として信用しなくなる。アンタ自身が、自分を信用出来なくなる」
「・・・そのとおりだ」
「わかっていて、何もしないのですか?」
「何をしろって言うんだ?」
「鉄条網の外を自由に歩いている人間がそれを聞くのですか?」


イカせ物によく出演する。
大抵は拘束した女優を、大量の道具でもって嫌というほどイカせまくる拷問ドラマ。
僕は彼女達を最も間近で見ている。
イカせ役の男優より、監督より、カメラより、ユーザーより、接近した距離から彼女達のイキまくる痴態を凝視している。
その瞬間、彼女達は女優ではなくなる。
役の上の女性でも、AV女優でもなくなってしまう。
僕はその姿を凄いと思う。
果てしなく絶頂し続ける女の様に感服してしまっている。
彼女達は一体誰だ?
名前さえ知らない裸の女達がどうしてここにこうしているのだ?
彼女達はただただAV女優と呼ばれている。
だから僕は、彼女達を、AV女優を、偉いと思う。

テープが回りだせば、彼女達はイカされる。
強制的に、何の過程も導入もなしに、無理やりアクメまで引きずり込まれる。
脅迫も暴力も催眠もない。
あるのは肉体だけ。
当たり前に生まれ育ってきた、女性という生身の肉体だけ。
指も媚薬も、いかなる性具も、しょせんは補助にすぎない。
好きでもない愛撫も、酩酊という幻影も、製造された加工物も、まったく卑小な装飾品にすぎない。
彼女達は自らイクのだ。
指に応え、酔いに溺れ、性具の激動に全身を預けて燃え盛るのだ。
焼かれるのでなく、自分自身を徹底して噴煙の底で焼き尽くさんとする強靭な意志。
崩壊の彼方まで己が性を爆発させんとあがく狂おしいのたうち。
彼女達はなぜここまで出来てしまうのか?
何が彼女達の心とカラダを極限の果てまで自爆させてしまうというのか?
僕には分からない。
女でないから分からない?
男も人間のはずだ。
それとも女は人間ではないのか?
いや、男は人間ではないのか?
彼女達はAV女優・・・。
大多数の側の女達、ではない。
"普通"の女性とは、決して見なされていない。
誰に?
世間に?社会に?法に?権力に?
男共に・・・・?

彼女達は常に身を捻じ切らんほどに悶える。
拘束を逆に我が身への凶器に変えんとばかりに激烈な抗いを続ける。
彷徨しまくりの咽喉、虚空に食い込ませる爪、汗と熱と滴に溢れる全力の女体。
彼女達は死にそうなほど苦しがる。
号泣では足りないくらい、絶叫し、狂乱し、全身を痙攣の極に叩きつける。
それでもイクのだ。
絶対に死ぬことなどなく、間違っても終わることもなく、イってイって、またイってしまっているのだ。
「もう無理!」「もう死ぬ!」「やめて!やめて!」
死んだ子はいない。
無理な子はそこにはいない。
やめてもらえた子も、やっぱりいない。
彼女達はAV女優だから。
無理だと言って拒否出来る子はAV女優ではないから。
やめてもらえると考えつくような子が、AV女優になどなるはずがないから。
僕にはそう見える。
ギリギリの近距離で、苛烈に苦闘している彼女達の顔が、声が、表情が、狂気が、是非もなく僕にそう訴え続けている。
女体のみを砦にした、抵抗に徹した、反逆に変えた、断末魔のアジテーション。
彼女達はAV女優。
僕は日和見るしかない。
人間であることを忘れるしかない。

「やりつくした」と言って肩書きを"女優"に変える子達がいる。
「とにかく死ぬほど大変だった!」と脱ぐしかなくなってAVの真似事でひと山当てんとする"芸能人"がいる。
彼女達は偉いか?
常に笑顔をふりまいてハメてハメさせていただいているだけの彼女達は、AV女優ではない。
SMをただ痛い痛いとしか口に出来ない彼女達はエロスの表現者でもオブジェでも、そして女優でもない。
彼女達は常に先を見ているから。
どんな痴態を売ってみせようと、彼女達の頭の中には"AV女優以降"のことしか充満していないから。
彼女達は"元AV女優"を目指しているだけだ。
AVをやり抜いたという商品価値としてのキャリアが欲しいだけだ。
そのための裸、そのためのセックス、そのためのエロ、そのためのファン、そのためのサービス、そのための・・・。
そこにアクメはない。
凶気はない。
アジもテロルもない。
だから僕は何とも思わない。
その言葉を信じない。
その裸に、人間を見ない。
ああいう子たちの前でなら男になれる。
スケベで下品で、煩悩と卑俗にまみれただけの、無名のゴミになれる。
だが、それは人間なんだ。
体制を否定する、時代を拒絶する、クズとしてしか生きられない、それがちっぽけに生きている人間なんだ。

AV女優は偉い。
死ぬほどイってみせるだけではない。
バケツに溢れる泥鰌、鰻・・・パンストいっぱいにぶち込まれたそれを頭から被ったままレズり絡み、溺れる。
生の鰻の油なんて、その粘り匂い・・・ハンパではない。
蛆のごとき山盛りの泥鰌まみれなど、反吐の域ではない。
それでも彼女達はこなす。
何度も何度でも、撮影が終わるまで終日粘着のゲテモノ渦で髪も肌も性器さえも汚濁にまみれさせる。
スカトロならまだ本人のマニア性に頼れるだろう。
だが、泥鰌や鰻のフェチなど、およそ性愛嗜好の範疇からとっくに外れている。
それでも彼女達は耐え抜いてみせる。
一生とれなくなるのでは、とこちらが心配になるくらいの鰻パーマを、泥鰌シャンプーをとことん浴びまくって、そして終われば長い時間をかけてシャワーを浴びる。元のカラダに丁寧に戻ろうとし、当たり前に還ってみせる。
どうして耐えられるのか。
なぜこんなことを仕事として受け、淡々とこなしてみせるのか。
AV女優だから、としか言いようがない。
そして彼女達はいい意味でも悪い意味でも決して何も考えていない。
だからAV女優は偉いのだ。
先のことなどまったく意に介さない女優。
計算など、甘えなど、打算さえも最初から捨ててかかっている無防の女優。
彼女達はどこまでも偉いのだ。
高くもないギャラで、先の展開も、何のアテもなく、一生背負うかもしれないリスクも承知?で・・・。
それがAV女優。
男には出来ない。
加害者には出来ない。
権力者にはおよそなれない。
だから偉いと思う。
彼女達こそ人間なんだと僕は思う。

ハードレイプに泣きじゃくる彼女達。
僕は顔もろくに知らない女の子をひっぱたく。
髪を引きずり、しごきあげ、耳元で怒鳴り、靴で踏みにじり、腫れあがるまで尻を叩き、頬をぶつ。唾を吐きかけ、罵詈雑言を浴びせつつ、執拗にぶちまくる。
ボロボロにされるAV女優。
泣いて暴れて、激痛と屈辱にのたうちまわり、過呼吸のどん底まで泥のように打ち棄てられるAV女優。
彼女達はカットと同時に泣く。
本番中は激昂とヒステリーと放心に浸っていた彼女達が、怒鳴り喚きちらした果てに、素に戻った刹那、堰を切って泣きじゃくってみせる。
何に向けての涙か。
何が悲しくて、悔しくて、情けなくて、たまらないのか・・・。
彼女達はそこまでAV女優。
後先考えることなく思い切り慟哭出来る、無心のAV女優。
僕は何度も見てきた。
その度に、自分が人間でなくなるのを・・・・思い知った。

だが、そんな彼女達だって永遠にAV女優ではない。
彼女達はいつの間にかAV女優でなくなる。
唐突にAV女優を捨ててしまう。
そして顧みない、省みない、思い出さない。
それが人間に戻ることだと彼女達は信じている。教え込まれている。洗脳されている。
それでいいのかもしれない。
彼女達は、大抵がAV女優にならされた。
AV女優を選ぶよう、誘われ導かれ教育された。
つまり最初から彼女達はどうしょうもなく、AV女優になるより、仕方がなかった。
だからやはり・・・彼女達は人間だと思う。
人間でないのは・・・彼女達をAV女優にしてしまった奴等・・・そうだと思う。

だからAV女優は戦っているのだ。
失神寸前までイキまくり、泥鰌の肥溜めに全身を沈め、罵倒と虐待に大泣きして耐え・・・。
過去も未来もない、現在だけに生を捧げる無償の生贄。
それも性という肉体の核たるものを放棄することで全霊を人身御供に投げ出す無垢なる犠牲。
そこに快感はない、エロスもない、損得もない。
夢も希望も、欲望や闘志や、愛もプライドも道徳も品格もない。
そんなものはハナからいらないのだ。
彼女達は人間だから。
誰よりも、男共よりも、名のあるどんな強者よりも人間であるから。
彼女達はAV女優である限り偉い。
そして辞めたが最後、もう人間にはどこまでも戻り切ることは叶わない。
彼女達はそれを知らない。
知りたいとも思わない。
だから無力だ。
美しいのだ。

AV女優は男には出来ない。
センセイにも出来ない。
カリスマにも出来ない。
そして女にも出来ない。
アイドルにも、女優にも、○○様にも容疑者にも出来ない。
人間でなくなることでしか生きていけない世の中。
人間の資格など、とうに歪められた、虚妄の強欲社会。
人はもはやAV女優の如く、無意識の自失に本物の人間らしさを見つけるしかないのかもしれない。
生きていくということは、その無常と対峙し続けることでしかないのかも分からない。
殺さない存在。
信じない存在。
驕り高ぶらない、弱き純の存在。
AV女優は偉いと思う。
男よりも歴史よりも、カネよりも尊いと思う。
僕は笑われるだろう。
人間になろうとして、いやそのフリをして・・・・時代とやらから嘲笑されていることだろう。
そしてAV女優からも、あなたからも・・・・・。




「小さな過失や誤謬はアンタも犯すだろうし、私も犯す。だが、それは訂正すれば許される。しかし決定的な瞬間に犯す誤謬は決して許されることの出来ない犯罪になる。あたしの見るところ梶さんは職業とアンタ自身の矛盾に引き裂かれた過失の長い連続だった。だが、これは訂正の希望が持てたでしょう。しかしこれから来る瞬間にその希望はない!」
「それで?」
「その瞬間が、人道主義の仮面を被った殺人狂の仲間になるか、人間という美しい名に値するかの分かれ道です」
「・・・わかったよ・・・」
「あなたは自分で思っているほどには、人間を信じていない。あなたがどう考えようと、人間には人間の仲間が、いつでも必ずどこかにいるものです」
「・・・・・・」
      映画「人間の條件」第一部純愛篇第二部激怒篇(59年 監督小林正樹)より







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