AV落人辻丸の言霊〜殉教録〜

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zoom RSS リスカ少女は、笑う

<<   作成日時 : 2006/03/27 18:37   >>

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彼女は明るい子だった。若々しい笑顔が素敵な、人懐っこい子だった。
彼女はリスカ少女・・・僕はその傷跡を見てしまった。

とにかくいつもニコニコしていた。誰と会っても輝く笑顔だった。
営業用には見えない。
人に会うことが楽しいのだ。何かをすることが楽しいのだ。この場にいることだけで楽しくて仕方ないのだ。
彼女はずっと現場で幸せそうだった。女子校生の制服を来て、オナニーするのが、極太バイブを突っ込まれるのが、それらを撮られることが、幸せ過ぎて、たまらなさそうだった。
キャピキャピしたAV女優は、どこにでもいる。
彼女も特別ではなかった。ただナチュラルに健やかだった。制服が似合う以上に、瑞々しく、あどけなく、愉快な可愛さに溢れていた。

そんな彼女を僕はイジメた。拘束して、道具なしの陵辱を仕掛けた。
つまり指と舌と、言葉をフル回転するのだ。
ディープキスではなく、口と舌のレイプだった。大抵の子なら舌を引っ込めてしまうほど滅茶苦茶に唇を押し付け、口中をかき乱し、乱暴な舌使いで口という愛器をヨダレまみれでほじくり返した。
ところが、彼女の反応は普通の女優と違っていた。
舌を絡ませてくるのだ。逃げも避けもせず、横暴な舌に自分の舌を徹底して巻き込ませてくるのだ。
舌先の暴力を望んでいたかのように・・・。
その後も変わらなかった。
耳やうなじを淫靡に舐められればヨガるような反応を示し、乳房をより激しく揉みしだかれるほど喜悦の声を上げ、乳首を噛まれても被虐の恍惚ぶり。
叩かれる、爪をたてられる、頭をしごかれる、体を乱暴に揺らされる・・・すべてに彼女は感じまくった。泣いてわめいて、赤い興奮に燃え盛っていた。
バイブでもイった。はたくようなクリ責めでもイった。
恥辱の言葉に嬲られ、加虐に煽られ、彼女は肉人形にされている自分に酔い尽くし、イき続けた。
「首、締められたかった!首締めて犯されてたらもっとクルってたかも・・・」
彼女はマゾだ。
確実にMっ気の才能に満ちた、愛奴女優だ。
それだけなら、ここに書くまでもない。ある意味、単純過ぎてつまらない。
彼女の真性マゾヒストぶりに僕は少々驚いていた。と言って通俗の範囲を超えるものではなかった。
それが驚愕に変わったのは、彼女の左腕の内側に残っていた無数の傷。
生々しい、リストカットの痕跡だった。

一本二本ではなかった。ゆうに十数本?
地肌の見えない部分さえあった。とてもファンデーションなどでは消せない白い浮き彫りだった。
彼女は色白。肌はスベスベして体毛も薄そう。
その若々しい腕を白い線が覆っていた。氷とも粘液とも、毒薬にさえ見える白濁の閃光が、縦横に走りまわっていた。
そこだけ血の恵みがなかった。恐らくは右手によって幾度も汚された左の腕だけが、彼女の中で生きていなかった。
もちろん左手としては当たり前に動いている。バイブも性器も握って自分を悦ばせている。
だが、僕にはその腕だけが女優ではなかった。マゾでも愛奴でもなかった。
だから逆に、僕の感じた彼女は、その腕だった。リスカに彩られた、隠しようもない現実の叫びが、彼女の真の姿だった。
僕は彼女の笑顔に笑えなかった。
カットがかかるや、彼女は飛び起きて誰彼構わず礼を言った。夢中で感謝感激を降り巻き、本当に嬉しくて嬉しくて、この上ない歓喜を発散させていた。
そんなに幸福な時間だったのか・・・。
はしゃいでいる彼女の腕から白いマダラを見つけることは難しい。
普段の彼女は、もうリスカ少女でも何でもない。
しかし僕は彼女の傷跡を消せなかった。忘れることは出来なくなっていた。
ネアカ過ぎるほどのM女。
彼女はリスカの中から生まれた。
自傷の果てに最高の遊び場を手にした。
それが真実だった。

リスカ経験のあるAV女優は決して少なくない。
そしてなぜか彼女達のほとんどが、M女優、レイプ女優になるのだ。
自らすすんでハードプレイを望む女の子たち。
ほとんどが小柄だ。制服の似合うロリータ系だ。
幼児を思わせる彼女達が厳しく縛られ、高々と吊るされ、ロウやムチの痛みを受け、次々犯され、ブッカケられてズタボロにされる。
彼女達はそれで満足なのだろうか。過激な苦役を浴びることが、彼女達の求めてやまない快感なのだろうか。
リスカの傷に比べれば・・・リスカに喘いだ辛苦の過去に比べれば・・・。
彼女達はリスカに関しては一切カミングアウトしない。
どんな言葉責めも罵詈雑言も全身で受け止めるのだが、自分の腕についてだけは頑に口を閉ざす。
消せない地獄なのだろうか。
一生背負う十字架ならばこその、徹底無視なのだろうか。
彼女達は本物の地獄を知っている。まだまだ短い人生を、生きる極限に耐えてきている。
AVなんて、SMなんて、レイプなんて、イジメなんて・・・今の彼女達にとっては遊園地だ。そしてやっと辿り着いた小さな日だまりだ。

それにしてもどうして被虐なのか。イジメられることをあえて追体験しようとするのか。
感じたいから。自分のカラダを、心を、存在を嫌というほど実感したいから?
彼女達は寂しがり屋だ。絶えざる迷い子だ。
縛られていたい。叩かれていたい。支配されていたい。
愛など元々信じない。肉体だけしか、他に寄る辺はない。
ここは安全な場所だ。間違っても殺されることのない、裏切られることもない、すべてを受け止めてくれる優しい揺りカゴだ。
彼女達は長い間、自分を否定されてきた。存在を認められることが、まるでなかった。
今は何より自分を感じていたい。自分が自分のままでいていいことを肯定してほしい、抱き締めてほしい。
人に何かをする余裕はまだないのだ。
それは彼女達の責任ではなく、理不尽な運命が与えた当然の成りゆきなのだ。
AVが、イジメが、彼女達を導く。自我に支えられた、自然に生きて行ける人間へと厳しく優しく、いざなう。
彼女達は可哀想な被害者ではない。
リスカ少女は、己の白いラインから出発する、イタイケなヒッチハイカーだ。

一方、逆に元ヤンキーだのレディースだの、姉御だの、傷つけられる前にブッとばしていたような女達は大抵が痴女かレズか、あげくは監督かディーバだ。
彼女達は責められない。誰からも虐待されることもない。もちろん自責の傷なんてあるはずもない。
それで、社会的な弱者を助けたいと豪語する。平気で人をNG男優にして公言する。それを商売にもする。もてはやされる。

リスカ少女達は沈黙し、まだ成熟し切っていない肉体だけを精一杯投げ出して自足を極める。
姉御女優達はひたすら威勢良くブチ上げ、磨き上げた肢体を早々と出し惜しみして利口に稼ぐ。
僕にも告白出来ないことは一杯ある。誰にも触れられたくない過去が幾らでもある。
そのくせ自暴自棄なまでに、AVへ自分をさらす。
僕の体に傷はない。
でもリスカ少女達の傷となら心は繋げる。無言で交われる。
喧嘩上等の人助けなど、僕は信じない。
「しゃべり場」なんて、見る気もしない。

彼女には様々な過去があったらしい。それを人前で語ってもきたらしい。
僕はほとんど知らない。
傷跡だけで充分だ。
心に刺さる、虚無の刃だけで沢山なのだ。
リスカ少女は今も毎日、笑っている。
それはそれで、いいんだ。僕は結局、もう走れないんだ・・・。







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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
興奮しました。心は沈んだというのに。
めっし
2008/07/29 08:55

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