AV落人辻丸の言霊〜殉教録〜

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zoom RSS ただただ、肉体稼業

<<   作成日時 : 2006/03/14 08:12   >>

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疲れがとれない。中二日の登板でも、全快とはいかない。
それはそうだ。三発もヤったのだ。よせばいいのに三回も絡んだのだ。
命を削っている。テメエの何かを、灰にして生きている。

そんな予定ではなかった。紹介者の話では、ふた絡みのはずだった。
だから二回目が終わったところで服を着始めた。季節外れの黒皮系に身を包もうとしていた。
そこへスタッフの呼び出しである。
もう一回の御要望である。
絶句と苦笑いの僕を監督が見つめる。瞬時の交渉がほとんど無言で交わされる。
時刻は九時を回ったか。
三階建てのスタジオのあちこちで、フェチ物やらハメ撮りやらレズ物やらが別班同時撮影されていたのだが、いつの間にだか、人影もまばら。男優らしき牡共もキレイに集散。
もはや人前で脱げる馬鹿は自分ひとり。
恥かき野郎は己だけ。
ビジネスは成立した。僕はシャツに片袖突っ込んだ腕を抜いて男パンを探した。
鞄の奥深く、お役御免だったはずのクシャクシャブリーフを、悪いな勘弁なと、引っ張り出しては、ひろげてハタいて、ああ想定外、出番に備えた。

同じ女優だったら断ったかもしれない。
三人とも違う女の子だったから、落っこちかけた腰をウンショと持ち上げられたのかもしれない。
「好みのタイプ?まだヤッてないオンナ」
現在絶好調のワイルド系男優君の名言である。
これぞAV男優の、サオ師としての究極殺し文句。
誰もが羨む長身イケイケ美女も、彼にかかると「四回もヤッたから、もういいですよ」だ。
僕はここまで達観していない。これほどまでに天職を全うしていない。
とは言え、こういう非常時には彼の気持ちが胸に染みる。
男優も人間だ。オトコもヒトだ。
スケベも心だ。
「AVアイドルを舞台に上げてヤジとイジメで犯しまくる2」では一日三人罵倒して泣かせた。あれが限界だ。
そう言えば同じ子を二度言葉責めしたことは、ほとんどない。いや、考えてみるとまったく記憶にない(レイプやSM、つまりドラマ物でならあるが・・・)。
別の子だから、もつのだ。
新しい出会いだから、僕は鬼畜にも、オトコにもなれるのだ。

しかし考えてみると僕の十五年以上に及ぶ男優生活で、一日最高発射数は結局三発である。たったの、そんなもんである。
一般的に見ればそれでも少なくないのかもしれないが、AV業界的に言えば大したことない。むしろショボイ。
ギリギリ平均?
個人差はあるだろうが、トップ級ならもっといく。無理を言えば確実に何回でも(?)イッてくれる。
過去に目撃した最高は、八発だったか・・・もちろん前日まで別の現場をこなしてきての、芸当である。
一流どころは、いざとなればここまでヤれる。
ただ最近は現場も増えて、ギャラも上がって、中にはすっかり有名タレント化して、無茶しない人が多くなったのも事実。
そこまで体をハるこたぁないし・・・午前中は低血圧だから絡み無しね・・・なんて大御所に成り上がった人もいるよーな、いないよーな・・・。

僕は万年Cクラス男優だ。言葉嬲りならAランクと自負したいものだが、ハメに関しては昔からその程度だ。
これで十七年も食ってこれたのは、ほとんど奇跡だろう。ある種の反則、経歴詐称だろう。
緊縛師はいる。汁男優はいる。素人男優とかマニア男優とか呼ばれる人もいる。
みんな本番に関してはCかDかE以下だ。
しかしイジメ師はいない。言葉責め師もいない。罵倒男優と言われる人も僕以外、存在しない。
僕はつまりランク外だ。
序列はずれのカルト男優だ。
それで生きてこれたのも、僕の人生だろう。
この肉体をひきずって辿ってきた、僕だけのドマイナー人別帳だろう。

今日もこれから現場である。
もっとも今日は確実に一発切りである、多分・・・。
先日のその三発は、じゃあ見事に全部、成功させたのか?
言わぬが華。聞かぬがロマン。
僕は、しがない人間なのだ。
一生かけて廃残の身を横たえるだけの、空しき肉体稼業なのだ。


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