AV落人辻丸の言霊〜殉教録〜

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zoom RSS あれから一月

<<   作成日時 : 2006/01/15 14:01   >>

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「AVアイドルを舞台に上げてヤジとイジメで犯しまくる 完結編」(甲斐正明事務所)。
あれから一月たった。年も変わってすっかり過去の現場になった。あとは発売を待つだけ。世間はそうだろう。しかし僕は違う。
僕の現場は、まだ終わってなどいない。

発売は四月頃だと聞く。それまで僕は生きているか。
タイトルも変わるかもしれないと聞く。とすれば、本当の完結編は、どこへ行くのか。

昨夜は大雨の東京だったとは言え、気温は急上昇したとか。だのに今朝から風邪気味だ。喉が痛くて寒気にクシャミまで。
いつもこうだ。世間とズレる。人々が元気になると、反対に病んでしまう。
だから春の発売の時期は、丁度病人かもしれない。去年、このブログを始めた時のように、風邪の苦痛でまいっているかもしれない。
それでもブログはやめなかった。熱にうなされるみたいに書き続けた。突き動かされるように、パソコンに向かった。
きっかけはこのシリーズだったかもしれない。この作品が僕に、風邪と書きなぐりという病いを呼ぶのかもしれない。それもいいだろう。僕は、人の心を犯してきたのだから。

タイトル変更となれば、ヤジとイジメの舞台も大幅カットかもしれない。
いや、とんでもない、すでに現場でカットされた。こともあろうに、本番FUCKの途中で監督はストップをかけた。
これは大博打だ。単独主演の唯一の絡みを中断終了して、AVとして成り立つのか。商品として営業出来るのか。
監督は、あえてそうした。自らの声で、舞台上のエロパフォーマンスをジャンクした。
代わりに指示したのは、ひとつだけ。たった一言だけだ。
「あなたの熱い想いを聞かせて下さい」

前にも書いたが、これこそ本作最大のヤジであり、イジメだったと思う。
女優に対してだけではない。僕を含む論客、スタッフ、取材陣、その場にいた全員にとってこれほど強烈で、辛辣な演出はなかったと思う。
熱い想い?
どこに?誰に?何に?

彼女は語った。全霊で主張した。涙ながらに訴えた。
我々は、それをヤジった。AV女優をイジメた。カッカしまくりながら、怒りと罵倒をぶつけた。
スタッフは撮り続けた。取材陣は見守り続けた。
ムッするほどの監禁された温室の中で。一人残らず、閉じ込められて。
誰もが限界だと思った。ようやく撮影は終わりだと思った。やっと解放されると安堵していた。
そこへ、あの一言だ。容赦ない非情の宣告だ。
被告人に利益はない。検察側に勝利はない。弁護側に抗告はない。傍聴席に退廷はない。
監督という名の裁判官が法廷内全員を断罪した。無限の懲役を言いわたした。
なぜなら誰にも答えられないから。誰一人、償えないから。罪を背負って潔く罰を受けられないから。
彼女は充分責めを受けた。我々はとことんまで拷問を課した。関係者は忠実に職務を全うした。マスコミは事実を伝えた。
それなのに裁判官は誰も許さなかった。一人残らず、有罪とした。果たし切れない極刑を下した。

監督だから。監督だけが、知っていたから。
AV監督だけに与えられた特権。AV女優と面接し、自分だけが掴みえた真理の手ごたえ。揺るぎのない証拠。
監督一人が、彼女の熱い想いを信じていたのだ。確信して待ち続けてきたのだ。
それを無しでは許されない。絡みでチョンでは納得いかない。AV以前に、自分の作品とは到底ならない。
熱い想いを聞かせてくれなければならない。断固として耳にするまでは、この法廷を閉めるわけにはいかない。

これは戦犯の裁きだから。
AVという戦場を、その軍事を、裁断しなくてはならないから。
戦勝国側主導の裁判など無意味だ。
わかっている。わかったうえで、確信犯として行っている。
これは暗黒裁判かもしれない。
論告求刑だけの、理不尽なる虐殺行為かもしれない。
それでも、やる。人間は、やる。AV監督は、やる。AV男優も、書く。
熱い想い。
それは人間であること、だ。AVではなく、人間を吐き出すことだ。
それがしかし、あの場では出来なかった。彼女にも論客にも、僕にも誰にも出来なかった。
全員、処刑だ。

残ったのは裁判官だけ。判決を言い渡し、刑の執行を見守る法の番人だけ。
彼は被告の首に縄をかけられる。
電気椅子のスイッチを、無表情で入れられる。
舞台終了後、監督は彼女と二人になった。二人だけで追撮した。
その結果が、記録だ。歴史に刻まれる刑罰史だ。
我々はそれを見るしかない。それだけしか見れない。
審理は非公開だから。すべてを見ることを我々は法によって遮られているから。
僕は論客の中で、最後まであの場にいた。たった一人で食い下がった。
けれど何も与えられなかった。
何もわからなかった。
熱い想い、はあったのか。
熱い想いは誰のもので、誰の耳に届いたのか。
我々は獄中で、鉄格子にしがみついて、待つしかない。
解放の時を、一人一人が、待ち続けるしかない。

女優達は明るく楽しい日常に戻った。誰も彼もが、現場自体は、追憶しなくなった。
監督は今年、映画を撮る、という。
AVを否定するような見解をのべている。クサビを打つ、と記している。

僕は独房にいるだけだ。
いつ、お声がかかるのか、いつ、刑場に導かれるのか、いつ記録だけにされてしまうのか。
僕はじっと服役しているしかない。僕、という罪で。
自分自身を否定している僕に、AVを否定することも、熱い想いを聞いてもらうことも、永久に恩赦は、ない。
舞台下で、どこの誰だか何人かに、銃殺されるだけだ。

目隠しだけは、いらないのだが・・・・。


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