AV落人辻丸の言霊〜殉教録〜

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zoom RSS とうとう来た

<<   作成日時 : 2005/12/05 08:19   >>

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とうとう来た。何がって・・・あの「AVアイドルを舞台に上げてヤジとイジメで犯しまくる」(甲斐正明事務所)の新作の出演依頼。いよいよ来週撮影だ。女優も決まった。場所も決まった。あとは僕がひとり、勝手に唸っているだけだ。

なんと前作の撮影は三月。半年以上も経っているのだ。それでも今だナマナマしく記憶にあるのは、別に完パケを夏の盛りに見たからだけではない。
やはりギリギリの仕事だったからだ。久々に身も心も、特に心がねじ切れそうなくらいの苦行だったからだ。
トシのせいか。それもある。
だがそれ以上に遠く舞台上に離れたままのAV女優へ、全霊で食らい付くのは、しんどかった。肌も合わせず、言葉だけの遥かなやりとり。
僕にはつらかった。冷え冷えしてやるせなかった。だからこそ、自分を燃やして、焙り尽くした充実感はあった。
それと同じくらいの底知れない徒労感、喪失感も味わい切った。

「ジーザス栗と栗鼠スーパースター」シリーズや「レイブ版尻とり侍」とは、よく比較される。
しかしこれらも含めた過去の言葉責め作品では、一応女の子とカラダを合わせている。肌も乳房も性器も触れさせている。何より目の前の女優に対して堂々自分を晒している。醜悪な己の姿をこれでもかとナマでぶつけている。
ところが、この作品では僕という男優はいない。僕の顔もカラダも存在しない。
あるのは声と影だけ。がなり声と、仮面に混じったモノ影が映るだけ。
これはやってる本人にとってずいぶんとキツい状況なのだ。自分自身で勝負出来ない、手枷足枷のハンディキャッブマッチもいいところだ。

僕は芝居が出来ない。嘘がつけない。優しくなれない。人を愛せない。
自分を見せるしかないのだ。不器用でも乱調でも、いい加減でも、ありのままの自分を荒っぽくさらけ出すしかないのだ。
僕に仮面は似合わない。ちっともカッコよくもミステリアスにもならない。
僕は自分の声が嫌いだ。喋り方ではなくて、自分の声の色が大嫌いだ。
キモいのだ。汚染されているのだ。性病に病んだような不快さとおぞましさなのだ。
僕は自分の影など見たくない。人やモノに紛れて、うごめいているだけの分身なんて確かめたくない。

でも僕にはわかっている。
それが自分の本当の姿だから。確固たるものも、真実の有り様もない、バイキンのような存在だから。
他の現場なら、そんなもろもろの正体を、えぐり出された己の膿全部を、相手の女優と共有出来る。いや無理矢理に共犯に仕立て上げられる。オンナの犠牲に支えられた自分だけの歪んだ世界を構築出来る。
だが、今度の現場では、それが出来ない。僕ひとりだけが、みじめにも叶わない。
他の出席者達は、芝居も出来る。嘘もつける。人に優しくなれる。愛することもできる。愛されることも出来る。優しくもされる。嘘をついて生きていける。芝居を生きて人生を送っていける。
僕には何も出来ない・・・・。

あと一週間。僕は何をして過ごすだろう。
女優の名前を検索するか、甲斐監督のブログを読むか、前作を再見するか、自分の書いた遺書を読むか、他のAVを見るか、フーゾクへ行くか・・・・結局ひとりでいるか。
撮影前日、また書こうと思う。何もしてこなかったにしても、一行も埋められないかもしれないとしても。
僕はこんな風にしか生きられない。
前作の時とまったく同じ、僕は僕なりで狂うしかない。
本当はすべてそうなんだ。僕はそうするしか、生きる術がなかったんだ。
だからどんなAV女優でも、ヤジる、イジメる、そして犯すだけなんだ。

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