AV落人辻丸の言霊〜殉教録〜

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zoom RSS 感謝の値打ちもない

<<   作成日時 : 2005/12/17 19:08   >>

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「AVアイドルを舞台に上げて、ヤジとイジメで犯しまくる 完結編」(甲斐正明事務所)。
主演女優のブログがやっと更新された。
「皆には感謝してます」
彼女はこう書いている。
感謝?誰に?一体どこの誰に?
皆?そんな資格のある人間が、あそこにいたのか?AVという世界で、本当にいるのか?

AV監督、ライター、AV女優、評論家、俳優、デザイナー、イラストレーター、詩人、ギタリスト、舞台演出家、ドラマー、編集者、プロレスラー、お笑い芸人、AV男優・・・・・。
論客と呼ばれて集められた面々だ。肩書きだらけの人間達だ。
男は背広、女も正装。
ADさん達まで、きちんとした服装で撮影に臨んでいた。
これが、皆だ。
彼女が感謝している、皆だ。
彼女はそれでいい。素直に感謝している、ハタチになったばかりの女の子の、嘘じゃない気持ちは、まったく美しい。
感謝することで彼女は生きていける。AV女優として成長していける。彼女の少しさみしい心には、まだまだ皆が鮮明に生きている。
だが、しかし、皆の方はどうだ。
皆の心に、彼女はいるか。
皆の、嘘のない気持ちの中に、彼女というAV女優は、今だ鮮やかに存在しているか。
皆のうちに一人でも、彼女に感謝している者が果たしているのか。

撮影場所の公開は控えてほしい、と監督自らのお願いが撮影前になされた。
にもかからはず、申し訳程度のバレバレの伏せ字で、それを自分のブログでバラした奴がいた。
どうせAV。構やしないさ。
たかがAV。この方が面白いさ。

撮影は十二時スタートの予定だった。実際は一時近くになった。
一人、遅刻した奴がいたからだ。散々待たせて、そいつは一言も周りに謝らなかった。当たり前の顔をして、自分の席についた。監督はそいつのことを大物ゲスト、大物ゲストと盛んに呼んでいた。
どうせAV。待たせときゃいいさ。
たかがAV。この俺様が、来てやったんだ。

司会の女優が先に自分のブログを更新した。
”自分には価値がない。コンプレックスの固まりで、人前に出る資格もない”
そんなこといいから現場の感想書けよ!
論客の一人が、荒らしまがいのコメントを書き込んでいた。しつこく何回も繰り返していた。
どうせAV。どうせAV女優。
たかがAV。たかがAV女優。

撮影は六時過ぎに終わった。
カメラはまだ回っていたが、帰りたい人から帰っていいという状況になった。
結果、取材陣以外は全員退場。
僕は彼女に言った。
論客一人一人に頭を下げていた主演女優に言った。
見て御覧、あのペットボトル。
あっちにもそっちにも転がり放題。ゴミ箱なんかいくらでもあるのに。
どうせAV。かまやしないさ。
たかがAV。ガタガテ言うな。
どうせAV。ギャラも出さないでさ。
たかがAV。出てやったんだ。

どうせAV。どうせAV。
たかがAV。たかがAV。

自分の仕事で約束を破られたら、どう思うか?
これだからAVは!もう二度と貸さん、どこにも貸さん、AVなんて絶対信用出来ん!

自分のステージを大事なゲストに遅刻されたら、どう思うか?
テレビや映画や、一般メディアだったら、全員を待たせて平然としていて、それで済むと思っているのか。
「忙しくて」といつまでも罰金を払うことに遅刻していた伝統芸能の跡取りがいた。
あの男もまた、その世界では大物大物と盛んに持ち上げられているのだろう。

僕もたまに「荒らし」に遭う。
奴等の定番は、傲慢不遜、挨拶なし、タメ口だらけ、誤字脱字だらけ、大体が「あのさぁ、おかしいんじゃない?」てな書き出しで始まる。
僕は削除する。何度でも抹消する。
論争なんて馬鹿馬鹿しい。そんなことで勝ったの負けたの、くだらなさ過ぎて、ついていけない。一切関わり合いたくない。そこまで、落ちたくない。

ペットボトル。社会の常識。AVの非常識。
ギャラも出さないで。仕事の常識。プロとしての非常識。
ごったがえす控え室やトイレで何度も聞いた。
ギャラ、時間、弁当、暑い、忙しい、つまらない・・・。
だったら来なきゃいいじゃないか。断ればいいじゃないか。
ユーザーにはギャラも弁当も、暑いもきついも関係ない。
カメラに写ったが最期、全員プロだ。一人残らず、AV男女優だ。
あとで後悔するがいい。
前作、すべての論客はマスク着用だった。後で、あれは自分じゃない、と誤摩化すことだって可能だった。
しかし今回は、ほとんどスッピン。大物だの、普段AVに深く関わっている輩は、全員丸出し。
誰が誰で、誰がどう発言し、誰にどんな間抜けなことを言ったか。
誰が一番ユーザーに笑われるか。誰が最もカメラの向こう側から、蔑視されるか。

約五時間、主演女優はひたすらバカだバカだと、言われ続けた。
たかがハタチ、良くも悪くもどうせまだ子供。
だが、ユーザーが、本当にバカだ、こいつバカだ、救いようもないバカだ、そうののしる、吐き捨てる、ヤジをぶつける、妄想の中でイジメる、容赦なく意識下で犯してやろうと決心する、それは誰だ?
憤りのまま、テメェのことは棚に上げてでも、バカだバカだ大バカだと、断罪する、ゴミのように、ペットボトルのように、それでもプロか、一人前の大人か、恥を知れ、恥ずかしくないのか、そんなとこにいて情けなくないのか、そんなことをまともな格好で、人前でして、大勢の見ている人間の前でして、それはどっちだ?
こんなAVとわかって買ってるユーザーの前で、約束も破る遅刻もする荒らしもやるマナーも守らない引き受けておいてボヤきまくる、そんなどこにでもいる大衆の前で、普通の人間達の前で、それでいいのか、それが人間か、それが皆か、彼女に感謝される資格が、本当にあると思っているのか!
バカは誰だ?バカはどっちだ?本当のバカは、どこにいるんだ!

これはAVだ。そして人間だ。僕もその一人だ。僕も、皆だ。
でも彼女は、皆じゃない。
彼女が皆に感謝している限り、たとえAV女優であっても、彼女は皆じゃない。
僕だけは、そう思う。僕一人だけが勝手に思う。
そして僕だけが、誰からも、感謝されない・・・。


















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