AV落人辻丸の言霊〜殉教録〜

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zoom RSS おんなの子の部屋で

<<   作成日時 : 2005/10/26 21:22   >>

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マンションスタジオというのはよくあるが、行ってみたらモロに普通の女性の部屋だった。
ワンルームにしてはそれなりに広め。ユニットバスにしては浴槽が大きめ。北向きとはいえデカすぎるベランダまでついていて、山手線の駅から歩いて七八分。若い女性の忙しい一人暮らしには、まあ適当な線かもしれない。
にしても、AVの撮影とわかっていて貸すとは・・・何の仕事をしているのやら。

意外なくらい家具や調度品は少ない。そもそもベッドはあれど机は無し、がいかにも女の子らしいライフワールドと言えるのか。ファッション誌が並揃え、なぜかリフォーム関係の専門書が大小数冊。おいおい詐欺グループの秘書か何か、だからいつでも夜逃げ準備の軽装生活・・・って、まさか。
ちゃんとしっかり生きてますよ、と言わんばかリの新品洗濯機&乾燥機。ソファーに収納ボックス、冷蔵庫に電子レンジ。
だが、専門スタジオ風の小物に混じって、どうにも気になるのが、壁に貼られた洋ピン、いや白人モデルのセミヌードポートレート。
野郎の一人部屋ならまだしも、この趣味だけは理解不能。そもそもどこから手に入れたかも推測しかねる、イメージセンス。
カメラマンでも美容ファッション系でもなさそうな謎の職業に隠れた怪しい家主嬢は、今いずこか。一応とばかりの子犬のヌイグルミや造花の類いが、安っぽいアクセサリーにしか見えてこない、リアル過ぎての手抜き美術部という有り様なのだ。

そんなヨソ様のネグラで何をやったかと言えば、もちろんセックス。
バレーボールに青春燃やしてたピチピチ肌のスポーツウーマン相手に他人のベッドで真っ昼間からの明るいハメハメ。照明こそ炊かなかったものの、レースカーテン一枚越しの自然光の元、窓の向いは立派なオフィスビル、一階はホカ弁のチェーン店。
実はこのあたり、よく自転車で通るのだ。弁当屋には入ったことないが、隣の古本屋にはしょっちゅう、ウロウロ。
昼時のドッと溢れるスーツ族にはいつも辟易させられつつ、どこかマトモ社会への憧憬に汚染された気分で、我が身のはぐれっぷりに想いを馳せて・・・。
しかしまさか、この馴染みに近い場所を見下ろしながら、本当の素顔は何も知らない女の子と本番することになろうとは・・・。
人間、いたる所に青山、じゃなかった性山あり・・・かどうかは知る由も無し。

で、この女の子が妙に変わっていて、やたらとヨダレを垂らしまくる。
AV的にはエロい絵を撮れるからいいのだろうが、普通ならフェラシーンだけで充分なのに、挿入後でも構わずダラダラ。
特に騎上位になってからが止めどなく、上下に揺さぶられながらの長々雫は、タラーリタラーリ淫ら糸。それがこちとらの腹から胸から、はては顔まで、逆シャワーされちまうのだから、なんとも倒錯気分。
とは言え、勝手知らない他人のベッド、遠慮無しのこぼしっぷりは大丈夫かいな、いくらシーツは撮影用ったって、この量じゃかなり染みやしないか、今夜寝れるか、カレシにきかれたら、どうごまかすのか、アレコレ悩んで、ままよとピストン、取り越し苦労もトシのせいか、複雑瞑想、さえない仕事に邁進するのみであった。

それもこれも、いかに女の子の部屋とやらに、無縁で生きて来たかという、哀れな自嘲。
おんなの子は忙しいんです、なんてCFコピーがあったけれども、多忙ゆえの貧乏ヒマ無し、ならばAV構うものかと自室を提供、人のHの残り香も、小遣い稼ぎにゃ代えられないとは、世代の違い、どうにもならない人生彩りの差異。
仕事以外で女の子の部屋へ行ったことのない、人生。
これも個性か、ひとつのカラーか、ヒトに歴史あり。
サラリーマンになれなかったことよりか、ずっと重たい運命の現実。笑っちまいたい、イタズラな不幸。
こういう現場はどこかわびしい。
悦楽の不毛、スケベ産業の空虚さ。
そんな毎度の職業トラウマじゃない。
私的な傷をつつかれた、余計にキツい天の仕打ち?
こんなことで来たくない、こんな気持ちで歩きたくない。
撮影終わって夜の駅側、僕は決して振り返らなかった。おんなの子の部屋がどこにあったか、記憶に残りそうな場所から、ただただ逃げて、自分を消した。



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