AV落人辻丸の言霊〜殉教録〜

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zoom RSS 現場に泊まれば

<<   作成日時 : 2005/10/22 21:06   >>

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撮影現場に泊まった。と言っても徹夜したわけではない。早朝、女優の寝込みを襲うという設定のために前日チェックインしたホテルにそのまま泊まってしまったのだ。まだ九時前だったせいで女優もスタッフも皆帰って自分ひとり。かくして滅多に縁のない都内有名シティホテルで御一泊とあいなった。こういう役得ならたとえ急な話でも大歓迎。ただでさえ寒い夜。思いもかけない高層ホテルの夜景を堪能できた、つかの間の至福だった。

結局ひとりがいい。こうやって密閉された空間にいるとつくづくそう思う。
まして地上に浮いた大都会の極北。僕のような自閉した人間には、最もありがたい人工の揺りかごなのだ。

地図のように細かく、パズルのように入り組んだ駅前の繁華街。見下ろす自分の優越感がおかしな笑いを誘う。車や電車の車窓からだと、悲痛なセンチメンタリズムに包まれてしまうのに、この奇天烈な支配感は何だか。
流れないせいか、コンクリートだらけで生活感が希薄なせいか、僕一人がこんな高いところに立っているせいか。
止まったままモソモソと部分的に動くだけの哀れな人間共の呼吸風景。
緑も光も混み合っているだけの、軽薄な生命ゴッコ。
そんな安っぽいカラクリ絵本を、こうしてたった一人、笑って見下ろせる自分の幸運。

静かだ。空気が封じ込められていて、音という音が殺されている気分だ。
都会は、人間社会は、いらない音が多過ぎる。あまりに音が溢れかえっている。
掃除すべきなんだ。カラス以上に駆除すべきなんだ。ホームレスではなく、無用な音を撤去することこそ、人間という動物らしい素朴な行為なんだ。

この部屋は実は二度目だ。
一度目では、あるショートカットの女の子にフェラしてもらった。丁度今くらいの時間、夜景をバックにしゃぶられていた。
小柄で瞳のクリクリした子だった。人懐っこく、汗だくでフェラを続けた頑張り屋だった。
カレシにAV出たことを話したら泣き出したらしい。
カノジョは笑ってそんなことを言った。首輪で四つん這い歩きさせ、夜景に貼付けるみたいにでかい窓前に立たせてローターを使い、後手縛りのままイラマチオ。
彼女はたっぷり楽しんでいたらしく、股間の匂いをかなりさせていた。パンティ越しにしか責めなかったのに、濡れ具合もその香りも、相当強烈だった。
彼女はこの部屋で歓び、カレシはここより遥か下の世界で、今も泣いている。
大した世の中だ。あきれる壮大さ?だ。
しかし今は僕の下だ。
どんな喜劇も悲劇も、僕の意識よりずぅっと落っこちた奈落のままだ。
それで良しとしよう。
たまには、笑える自分になろう。理屈はいらない。
にしても、あの子の匂いは、ここまで立ちのぼってきそうなくらい、濃厚だったが・・・あれでクンニをやらされていたら、僕だって泣いてさ・・・。

テレビもつけず、携帯も切って、夜景に足を伸ばす。
ここにいることは、今日の撮影隊以外誰も知らない。
明日の八時半まで、撮影が再開されるまで、僕は自由だ。この快適で、天空に浮かんだ蒼い部屋は、僕だけのものだ。
馬鹿馬鹿しい。アホらしい。
だからいい。
男優になったから、ここにいる。
AV男優になれたから、こんな時間を過ごせる。
これでいいじゃないか。
僕しかいないのだから。
ここなら、オンナに泣かされることも・・・多分ないし・・・。
これより上に昇れることも・・・・多分ないし・・・・。

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