AV落人辻丸の言霊〜殉教録〜

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zoom RSS フィストを超えた、童話

<<   作成日時 : 2005/09/30 20:22   >>

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フィストファックの出来る女優と共演した。必ずしも初めてではないが、やはり少し身構えてしまう。もっとも僕のコーナーは前戯的なソフトSM。さほど時間をかける必要もないリラックスタイム。の、はずだったのだが、意外や、そうはならなかった。彼女はフィストファックだけの子ではなかった。キワモノ女優以前に当たり前の恥じらいを持って感じる、無垢なオンナだった。

スケスケのランジェリー姿で彼女は現れた。軽いSMと聞かされただけのマッサラな状態が見てとれた。おとなしく僕の前に跪く。とっさに昔コンパニオンを少しやっていたというのなら、その再現プレイをやらせようと僕は思った。
白のブラ、ガードル、パンティ、光沢のあるパンスト。そんなしどけない姿のまま、客の前に出たつもりで挨拶させ、様々なポーズをとらせた。
今日の客は皆ドスケベな連中なんだから、昔と違うよ、体の隅々までたっぷりお見せしなさい。
両手を頭上高く背伸びさせたり、壁に手をついて片足を伸ばして上げさせたり、腰を挑発的にくねらせたり、髪をかきあげて踊るように身体をグラウンドさせたり・・・。
彼女は不器用だった。勘も良くなかった。なかなか言われたようにすぐ動けず、その立ち姿もギゴチなかった。五年以上のブランクがあるとは言え、本当にプロでやってたのか。スムーズに進展しない様子に僕はいらだちを隠せなくなっていた。
そろそろ縛りでも、と監督が用意しておいた綿ロープの束を指差した。僕は一段落のつもりで彼女をやや乱暴に抱き締め、尻を短くスパンキングしながら、強引に唇を奪った。
すると彼女に微妙な変化が見えた。
いや、その前から彼女は変わりつつあったようだ。ただ僕とは距離があり、肌を合わせてなかったことで伝えられなかったらしい。動きの鈍さもアドリブの悪さも彼女がすでに無我夢中だったから、ということらしい。
そのくらいのほのかに熱い化身。僕のサディスティックなキスが、ようやく一つの萌芽となって、彼女は我々に訴えかけてきたのだ。
ためらいからのつつましやかな脱皮。可憐なほどに自分をさらけだしての、妖しいオンナの芳香。

彼女は本気で興奮していた。もちろんカメラへの意識は充分残っていただろう。
それでも彼女はこれまでのAVでの彼女ではなかった。フィストだ大根だコーラ瓶だと、騒々しく撮られてばかりだった企画女優はいなかった。僕の間近にいたのは初々しいほど性におののいている、ちっぽけな女だけだった。
彼女は低く低くアエいだ。目立たないような指でしっかり男のモノを握った。ギゴチなさをあえて隠さずに肌を密着させてきた。体毛の薄い、しなやかな肌、ボリュームはたっぷりのカラダだった。やや太目なのが赤ん坊を連想させ、その甘えぶりに、熟した色気より、蒼みがかった純真さを漂わせた。

僕の責めは平凡だった。イヤらしく触り、イヤらしい言葉を耳に吹き込み、イヤらしい体勢にしてレンズを意識させた。つまり彼女の羞恥心のみを執拗に責めた。
これが彼女には新鮮な刺激になったらしい。
這い回るだけの男の指にのけぞり、ありきたりの言葉に処女のように反応し、レンズの向こうに無限の好色の群れを感じて身悶えまくった。
それもあくまで恥じらいとためらいを残したまま。
AV的にはまったく地味ながら、彼女の息遣いの濃さ、瞳の濡れ具合、メラメラ燃焼していくカラダの妖艶さ、そんなリアルなエロス空間がカメラの中にしっとりと醸し出されていたことは誰にも否定出来なかったはずだ。

単なる演技、僕のいつもの一人よがり、どうせお仕事、そんな予感もあった。しかしそれらは彼女の囁くような一言で霧散した。
オマ●コに入れて下さい。
打ち合わせではフェラ発射で終わる予定だった。それを彼女は、どこに欲しい?と僕が尋ねると、しばらくイチモツをいじりながらうつむいていた末、こう答えたのだ。
僕の方がかなりためらった。当然監督の表情を伺った。モニター前の同じく太め体型の監督が、OKの合図を指で送った。

なぜか当たり前のような気分で僕は彼女を寝かせた。お互い全裸になって僕等はソファーの上で体を重ねた。僕にとってはいつ以来の本番だろう。絡みなら先週にもこなしている。今やってるのは本番じゃない。勃ちの悪い、体位だけを機械的に消化する営業用絡みではない。
セックスだった。僕にとって何か月、いや何年ぶりかもしれないセックスだった。
彼女にとってもそれに近かったのかもしれない。フィストによるファックでは決して出してない丁寧なアエギしか聞かせなかった。性器のつながりに対しての素直で密やかな感度、激しさも狂乱さもないが、一声一声紡ぎ出すような肉の調べ、快感を女の底から育み出すような無垢の淫らさ。
僕達は正常位だけを二人きりで続けた。彼女はイけなかったようだが、僕は立ち待ちも出し待ちもなく、彼女の豊かな肉体の上で思い切り、果てた。

彼女はまだデビューして十本目くらいだったが、NGのない女優だった。プライベートで長くSM経験があり、実のところ並のAVでやりそうなメニューはとっくに経験済みだった。フィストファックですら周囲が騒ぐほど彼女にとっては大したことではなかった。
その鉄マン女、真性M嬢、超変態ハード路線女優が、僕との他愛のないSMゴッコで素の表情をさらした。NG無しだが、同時に前もって決められた項目だけをプロとしてこなすはずのギャラ目当てモデルが、初めて仕事を忘れ、絡みではなく、目の前の男とヤリたいと求めた。
馬鹿馬鹿しくなりそうな羞恥プレイを、しかし己の私的に近いノリで、真剣に遊んで溺れていた売れないAV男優。その僕と本気でエッチし、プライベートでしか見せたことのない秘めやかな反応の痴態を、カメラも周囲も無視してさらけだし、満足を味わった。
セックスでイカせられなかったことを詫びた僕に彼女はこう言った。
その前で、何度もイッちゃったから・・・。

こういうこともあるのだ。
あまりに過激な性ばかりを辿ってきた彼女には、僕の夢見るマヌケなH童話の方が、返って心洗われる体験になったのだろう。長い間記憶の片隅に封印されていた、まだ未成熟の頃の乙女ゴコロが、その汚れのない幼なボディが、子守唄で目を覚ましたように一気に蘇生して彼女を浄めたのだろう。
これだって、ささやかな、アイロニーたっぷりの童話になりえるじゃないか。

だが、こういうことは、もちろん何度も繰り返されることではない。
僕がギャラを受け取りコンビニで今朝買ったヒラヒラの領収書に書き込んでいる頃、もう彼女は別室で本命のフィストファックに挑んでいた。潮吹かせも得意なマッチョ男優二人がかりで、遠くからあられもないケダモノの絶叫を轟かせていた。
つかの間の少女マンガ。
つまみ食いの純愛ドラマ。
たまにはいいだろう。
たとえ気まぐれに近いものであろうと、僕の愛する性が、フィストを越えた。一人のド淫乱女のアブない禁断ライフを、ほんのわずか封じ込めた。
それでいい。
その結果のセックスなら、僕は何度でも拝受したい。
これっきりだろうけど・・・・。

餓鬼男優の、忘れな草な、お伽噺。

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