AV落人辻丸の言霊〜殉教録〜

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zoom RSS 愛を飲み続けたマリア・・・倉沢七海ちゃん

<<   作成日時 : 2005/08/27 21:27   >>

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現在、日本で年間の自殺者は二万五千人近くにのぼるらしい。驚いたような、どこか懐かしむような。同じ想いの人がこの日本だけでそんなにいる。死にたいほど寂しくて苦しくて、そしてとうとう決心したひとが、どこでもないどこかに、たくさんたくさんいる。

AV女優倉沢七海ちゃん。三十路に近い彼女に、ちゃん付けとは失礼かもしれないが、彼女は「ちゃん」が一番似合う子だった。可愛くて永遠の、女の子だった。最後に会ったのが二年前の春。翌年、彼女は死んだ。自宅マンションの屋上から飛び下りて、真夏の空の向こう側へ逝ってしまった。

僕の男優人生で最も数多く共演した女優だった。AVで3、4本。雑誌でやはり3、4回。絡んだのは雑誌付録のDVDで1回だけ。あとはすべてフェラのみだが、ザーメンクイーンの異名をとった彼女ならではだろう、七海ちゃんといえばフェラ、そしてゴックンに尽きた。

芝居でも売りでもなく彼女はザーメン好きだった。初体験で飲まされてから、それが当たり前だと思っていた。水商売、風俗を経て芸歴は古かったが、ぶっかけ、というジャンルが業界を席巻し始めるや、マニアックにブレイクした。他の女優がどこか嫌々仕方なしにかけられ、まして平気でゴックンなんてなかなか見られなかった当時、喜々として顔中ザーメンだらけにされ、自らむしゃぶりついてアエぐように射精の一滴まで飲み干していたのは間違いなく彼女が元祖だった。

人形のような絵に描いたロリータフェイス。とにかく明るかった。愛くるしかった。人懐っこい甘えん坊だった。ブリッ子的な嫌みがなく、本当に汚れのない幼児が大好きなザーメンというご褒美を楽しみに現場に来ている、そんな感じだった。
一度だけの本番よりも、発射の瞬間に向ける彼女の顔が忘れられない。その一瞬だけ表情が変わるのだ。なにか憑かれたような、発作を起こしたような、ひきつけにでも襲われたような、凄い顔なのだ。男から放たれる白濁へ、必死でぶち当たって行く、鬼気迫るものがあったのだ。
あの瞬間、あの数秒だけが、彼女の大人の顔だった。幼さも甘えも封印した他を寄せつけない、ザーメン以外を一切拒否した求道者の迫力があった。彼女はまさにあの時のあの顔のために産まれてきて、そして殉教者のごとく昇天したのだ。

死者を愚弄しているなんてとんでもない。僕は彼女のプライベートは何も知らない。AV女優倉沢七海ちゃんのことを言っているのだ。不世出のスペルマアイドルについて語っているのだ。
彼女は心底美味しそうにザーメンを飲み干していた。ゴックンこそ一番の幸福、という想いを常に現場に振りまいていた。
彼女にとってザーメンとは何だったのだろう。男のシンボル?愛のカケラ?癒しの雫?
シンボルならチンチンでもいいはず。射精は一瞬だし、連発も難しいのに。
愛ならキスでは駄目なのか。唾液を吸いたがる恋人は少なくない。お互いで交換もしあえる。いつでもどこでも愛し合える。
癒し?やはり刹那すぎないか。多い人でも飲んでしまうにはわずかの量。たった数滴、ほんのひと雫。物足りなくないか。もっともっと男も愛も癒しも、欲しくなかったのか。

彼女は煙草をやめられなかった。どんな男優にも飛び切りの笑顔だった。ネイルアートにハマッていた。すべての性病検査にパスしたと、百点満点とった小学生のようにハシャいでいた。意外とセックスは、顔面騎上やツバ飲ませが好きなS的だった。亡くなる二年前会った時、もう三十です、と笑っていた。ずっとスリムで、ただ頬だけが心無しか、会う度に落ちて行くように見えた。

彼女はカゲロウのような愛だけを健気に求めた、と言いたい。もちろんAV女優として、だ。自殺の原因には結婚問題が関わっていたらしい。
だが、AV女優倉沢七海ちゃんは、最初から最後まで、ひたすら愛を飲み続けた。一口しかもたない、おそらく大した味もない、水のように澄んで流れることもない、じきにパリパリして化石のように、カサブタのように朽ちてしまう、汚物とさえ呼ばれる性の掃き溜めを、煽って煽って、浄め続けてくれた。

訃報を耳にする半月程前、彼女の携帯の番号を知り合いの監督から教えてもらった。某メーカーで演出業を始めさせてもらい、彼女にレズのタチ役を頼もうかと思っていたのだ。その矢先の信じられないニュース。
かけていればよかった。もう一度あのアニメ声を聞かせてもらっていればよかった。
仕事を頼むべきだった。約束さえしておけば、その日まで彼女は死ななかったかもしれないのに・・・。
しかし今は少し違う。
僕が知っているのは、可愛いくてすごくイイ子だと思っているのは、やっぱりあの倉沢七海ちゃんだ。
投身したのは七海ちゃんじゃない。彼女は業界から突然姿を消しただけで、会おうと思えば映像でもグラビアでも、いつだって、これからも会える。
電話しなくてよかった。ザーメンという男のエゴの吐瀉物をあんなに深く優しく包み込むように愛してくれたマリア、性という純心を体いっぱいで受けとめ続けてくれた聖母。

七海ちゃん。君の番号はまだ僕の手帳の片隅に記されている。僕はこれからも決してダイヤルしない。でも消してしまったりも、絶対しない。
遠くないいつか、ひょっとしたらもうすぐにかも・・・。
また会えたら、その時もきっと、僕なんかのでもよかったら、飲ませてあげる、好きなだけゴックンしてほしい。幸せでいてほしい。

君はイイ子だったから。
ずっとずっとほんとうに可愛らしい、いい子だから。





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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
うまいね、文章。
感想
2007/12/12 22:05
彼女の事をこんなに理解してくださる方がいてすごく嬉しいです。ありがとうございます。
ようこ
2009/03/07 04:57
彼女のお友達ですか?
読んでくださって、ありがとうございます。
七海チャンも喜んでくれるでしょう。
AV落人
2009/03/07 11:38
彼女の屈託のない笑顔、純粋さが伝わってきます。
動画を見ていると、彼女がもうこの世にいないことが不思議で
仕方無くなります。
こうやって、彼女の功績を称えてくれて私もうれしいです。
tomnet
2009/03/08 03:23
ありがとうございます。
僕は、彼女と最後に共演した現場スタジオの近くに偶然住んでいます。
人がもういなくなってしまうことは、つくづく深い切なさです。
AV落人
2009/03/08 12:42
ネットを飛んでたら、たまたま見つけてしまった。
懐かしい女優だった。
最後の方はフリーで仕事してて、現場トラブルで悩んでいたな。
仕事を依頼したり、一緒に飲みに行ったりしてた。
当時付き合ていた男優も知り合いで、二人とも知ってた。
二人とも消えてしまったけど、人生上手く運ばなかったね。。。

綾小路セロニアス翔とも交際してたと言ってたけど、売れたら別れてた。
元業界人
2017/03/09 16:08

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