AV落人辻丸の言霊〜殉教録〜

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zoom RSS 居場所に狂う・・映画メモ「日本の首領 完結編」(ビデオ)

<<   作成日時 : 2005/07/15 16:36   >>

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78年 監督中島貞夫 脚本高田宏治 出演佐分利信 三船敏郎 高橋悦史 大谷直子

この壮大にして奇々怪々なヤクザ大作をラストに締めるのは、ひとりの女の次のようなセリフである。
「ウチの店や・・ウチの店や・・・(ここは)ウチの店や・・・」
眼下の死体はおろか居並ぶヤクザ達さえも無視して、そのバーのママはうわ言のように繰り返す。彼女は父親の借金のためにヤクザに買われ、政治家の妾にされ、そしてこの高級クラブのオーナーに成り上がった。彼女にとって目の前で大親分がハジキを向けられようと、その狙った男が逆に撃ち殺されようと、そんなことはすべてどうでもいい。問題なのは、たとえヤクザだろうと、いや、むしろ男の、オスの極限といっていいヤクザ共だからこそ、彼女は許さないのだ。この店を、ワタシが首領であるこの店を、他人の血と暴力で汚されてしまうことを。
不幸で孤独な女が、肉体と涙を棄てて、やっと手に入れた一軒のバー。
そこは彼女にとっての唯一の居場所、生きる源泉。
ヤクザの縄張り、政治家の権力、男たちの肩書き・・・みんな、己の居場所のために生きている。戦っている。そこに是非はない。居場所を失えば、死ぬしかないから。誰が死のうが、それを守り抜かなければ、次は自分が殺されるから。

毎年毎月、たくさんの女たちがAVを居場所に選んで、どこからか、やってくる。
そして彼女たちは、ハメられようと、ぶっかけられようと、嬲られようと、自分の居場所をレンズの前を、カットがかかるまで離れない。男達のなかで、ひとり裸でいる自分。すべてをさらして、映像という焼跡を残す、別の名前を持った自分。
ワタシのもの・・ワタシのもの・・・ここはワタシのもの・・・・。
だから彼女たちは強い。誰にも殺されない。本物の涙は、決して流さない。

だけど・・・どこか哀しい・・・ヤクザも、政治家も、バーのママも、AV女優も・・・
本当に、ほんとうに、そうなるしかなかったのか・・そう生きるしかない人間なのか・・・。ひとの居場所・・・そのひとだけに与えられる心の立ち位置・・・それが人間を苦しめる、狂わせる、争わせる・・・・・・。
違うだろうか。僕がもう居場所を失いかけているからだろうか・・・。



この三部作全体に関しては、また別の機会に詳しく書くつもりです。

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